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6割以上の人が乗ってみたい自動運転、誤作動不安視も8割以上

  • 《画像:エアトリ》
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旅行事業などを展開するエアトリは、「自動運転」に関する調査を実施。自動運転車に乗りたいと回答した人は6割以上にのぼったが、誤作動を不安視する人も8割以上に達した。

調査は、20代以上の男女を対象に、2019年12月22日から25日までの4日間、インターネットアンケートで実施。1086名の有効回答をまとめた。

まず、自動運転実現へ向け、開発が進められていることをを知っているかと尋ねたところ、「知っている」と回答したのは96.2%。自動運転はほとんどの人に認識されていることが分かった。

しかし自動運転が実現したとき、「乗ってみたい」と回答した人は61.5%と多数を占めたが、「どちらでもない」が24.7%、「乗りたくない」も13.8%と一定数存在した。その理由を聞いたところ、「車を運転する楽しみがなくなってしまう」ことや「安全性に対する不安」の声が多く聞かれた。その一方、「乗ってみたい」人の中には運転サポートではなく、完全自動運転を希望している人も多く見受けられた。

自動運転に期待するも(複数回答可)については、最も多かった回答が「交通事故の減少」(77.2%)、以下、「高齢者の移動負担の軽減」(70.9%)、「運転負担の軽減」(61.5%)が続いた。運転の自動化については「運転する楽しみがなくなってしまう」という声も多く聞かれたが、運転を楽しみたい人にとっても“巻き込まれ事故"がなくなることにはメリットがあり、「交通事故の減少」が1位となったようだ。また高齢者による過失事故の報道も増えていることで、「高齢者の移動負担の軽減」が多くの支持を得たものと推察される。

自動運転に対しての不安(複数回答可)については、 最も多かったのが「自動運転機能の誤作動」(83.1%)。以下、「交通事故発生時の責任の所在」(68.8%)、「人の運転技術低下」(53.9%)、「車両価格が高くなる」(51.6%)までが過半数となった。「不安に感じることはない」と回答したのは1.4%にすぎず、大半の人が自動運転に対して何らかの不安や懸念を抱いていることが分かった。

最後に、自動車以外で自動運転が普及してほしい乗り物については、定刻からずれることも多い「路線バス」(41.1%)が1位、日常的に利用する人が多い「電車」(37.0%)が2位に入った一方で、3割は「自動運転をしてほしいものはない」と回答。自動運転が実現するまでには技術の進歩の他に、安全性の周知も重要な課題となりそうだ。