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メルセデスマイバッハ最初のPHEV、直6ターボ+モーターで510馬力

  • 《photo by Mercedes-Benz》
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メルセデスマイバッハは2月9日、ブランド初のプラグインハイブリッド車(PHEV)、メルセデスマイバッハ『S580 e』(Mercedes Maybach S 580 e)を欧州で発表した。

◆EVモードの航続は最大100km
メルセデスベンツの第4世代のPHEVパワートレインを搭載する。3.0リットル直列6気筒ガソリンターボエンジンは、最大出力367hp/5500~6100rpm、最大トルク51kgm/1600~4500rpmを発生する。

モーター(最大出力150hp、最大トルク48.9kgm)は、トランスミッションと一体設計され、PHEVシステム全体で510hpのパワーと76.5kgmのトルクを獲得する。0~100km/h加速5.1秒、最高速250km/h(リミッター作動)の性能を可能にした。

二次電池はリチウムイオンバッテリーで、EVモードの航続は最大100km(WLTPサイクル)、EVモードの最高速は140km/hとした。バッテリーの充電に関しては、出力11kWの3相AC充電器を標準装備する。オプションで、出力60kWのDC急速チャージャーが利用できる。この場合、充電時間は、およそ30分とした。

◆乗員の意図を理解する最新「MBUX」
最新の「MBUX」が搭載される。MBUXは、「メルセデスベンツ・ユーザー・エクスペリエンス」を意味し、新世代のインフォテインメントシステムだ。特長は、人工知能(AI)によって、学習することにある。MBUXはカスタマイズ可能で、ユーザーに適応する。無線通信での更新も可能だ。タッチスパネルで操作する高解像度のワイドスクリーンコックピット、拡張現実(AR)技術を備えたナビゲーションディスプレイ、「ハイ、メルセデス」と呼びかけることにより、音声アシストが起動するインテリジェントな音声コントロールが含まれている。

MBUXは第2世代となる。ハードウェアとソフトウェアが進歩を遂げており、さらにデジタルでインテリジェントになった。OLEDテクノロジーを備えた12.8インチの大型インフォテインメントディスプレイをはじめ、最大5つの大画面ディスプレイにより、快適機能などを簡単にコントロールできるようにした。

「MBUXインテリアアシスト」は、乗員の意図を理解する。乗員の視線、ジェスチャー、ボディランゲージを認識する。ルーフライナーに組み込まれた3Dレーザーカメラを使用して、後席の乗員の動きやジェスチャーを認識する。たとえば、後席乗員がシートベルトに手を伸ばそうとしていることをMBUXインテリアアシストが認識すると、ベルトエクステンダーが作動し、自動的にシートベルトを装着してくれる。ドアを開けた際、後方から接近してくる車両などとの衝突を防ぐ出口警告機能も強化されている。

◆12.8インチの大型インフォテインメントディスプレイ
12.8インチの大型インフォテインメントディスプレイは、操作スイッチの数が大幅に削減された。従来型よりも、スイッチの数は27少ない。ディスプレイの最も下の位置には、空調操作パネルが配される。

このディプレイには、「OLED」テクノロジーを導入する。OLED(有機発光ダイオード)は、LEDなどの点光源とは異なり、平面光源となる。その光は、新しいレベルの均質性を可能にする。プラスチック基板にいくつかの有機層を組み合わせたOLEDユニットは、効率的で軽量に仕上げられる。

OLEDユニットをガラスパネルの向こうに配置し、その背後のアクチュエーターと圧力センサーを組み合わせて、優れたコントロール性とディスプレイ表示を可能にした。OLEDパネルは、外部の背景照明を必要とせず、点灯している場所でのみ電力が消費される。OLEDテクノロジーは液晶よりも、最大30%エネルギー消費を抑えられる、としている。