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VW ゴルフ 新型、1.0リットル3気筒エンジン搭載車を設定…欧州

  • 《photo by VW》
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フォルクスワーゲンは、新型『ゴルフ』(Volkswagen Golf)の欧州仕様車に、1.0リットル直列3気筒ガソリンエンジン搭載車を設定した、と発表した。

◆燃費は18.8km/リットル

コンパクトな1.0リットル直列3気筒ガソリンエンジンは、直噴ターボで過給される「TSI」だ。効率的なTSIミラー燃焼プロセスと可変ターボチャージャーが特長で、最大出力110psを発生する。

この新しいエンジンには、6速MTを組み合わせる。動力性能は、0~100km/h加速が10.2秒、最高速は202km/hに到達する。ダウンサイズエンジンならではの環境性能を備えており、燃費は18.8km/リットル、CO2排出量は121g/km (いずれもWLTPサイクル)としている。

追って、この直噴1.0リットル直列3気筒ガソリンターボエンジンに、マイルドハイブリッド技術とDSGを採用した仕様が、登場する予定だ。

◆最新のデジタルコックピットを標準装備

最新のデジタルコックピットが標準装備される。デジタルコックピットには、インストルメントクラスター、インフォテインメントシステム、マルチファンクションステアリングホイールが含まれている。これらが一体となって、すべてのディスプレイとコントロールをデジタル化した。

タッチスライダーを使用すると、空調の温度とオーディオの音量を、素早くコントロールできる。また、インフォテインメントシステムの下の小型のデジタルパネルに触れれば、空調、先進運転支援システム(ADAS)、運転モード、駐車アシスタントを操作できる。

もうひとつの小型のデジタルパネルを、ステアリングホイールの左側にレイアウトした。ここでは、ライト類やフロントガラスとリアウィンドウの曇り止めの操作が行える。

新型には、最上級SUVの『トゥアレグ』に初採用された「イノビジョンコックピット」をオプション設定した。イノビジョンコックピットは、10インチの「Discover Pro」ナビゲーションシステムと組み合わせて、さらに幅広い機能を可能にしている。フロントガラスには、ヘッドアップディスプレイを装備することもでき、速度、ナビゲーション情報などの情報がドライバーの視界に投影される。

◆車載SIMカードが「Car2X」通信を実現

「Car2X」通信機能を標準装備した。各システムは、互いにリンクされているだけでなく、オンライン接続ユニット(OCU)により、車両以外の世界にも接続されている。標準装備される「eSIM」を統合したOCUは、「We Connect」や「We Connect Plus」のオンライン機能やサービスとリンクしている。新型ゴルフは、Car2Xを介して、周囲環境と接続する機能を標準装備した最初のフォルクスワーゲン車だ。

Car2Xにより、交通インフラからの信号や、最大800m離れた他車からの情報を受け取り、ディスプレイを介してドライバーに通知することが可能になる。これらの警告を、Car2X機能を搭載した他車とも共有する。スウォームインテリジェンス(群知能)は、現実のものとなりつつあり、交通安全の新たな段階の始まりになるという。

◆「ハロー、フォルクスワーゲン」で音声アシスト起動

オプションで、新開発の音声アシストシステムを装備できる。システムは、「ハロー、フォルクスワーゲン」と呼びかけるか、ステアリングホイールの音声ボタンを押すと起動する。音声コマンドで、「家に帰りたい」と言えば、ナビゲーションシステムがルート検索を行い、「寒い」と言えば、オートエアコンが空調を最適にしてくれる。新設計のデジタルマイクは、音声認識の精度と通話の音声品質を高めており、ドライバーと助手席乗員を識別し、それに応じて空調の温度調整を行う。

カーシェアリングなど、複数のドライバーが運転する場合への対応も図られた。車両の各種設定は、車両自体とクラウドに保存できるため、ドライバーが代わっても、各種設定が簡単に呼び出せる。例えば、デジタルコックピットとイノビジョンコックピットのディスプレイ、シート位置、ドアミラー、空調システム、最大30色のインテリア照明などの設定を可能にしている。