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【ホンダ アコード 新型試乗】アクセルを踏んだ時の心地よさはアコードのほうが上…工藤貴宏

  • 《撮影 中野英幸》
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◆目を疑うほどの広いトランク

クルマに接してまず感じたのは、巧みなパッケージングだ。従来はトランク(リヤシート背面)に置いていた駆動用バッテリーを後席座面下へ移したことで、通常のガソリン車と変わらないサイズの大容量トランクを実現。

その容量はVDA方式で573L、9.5インチのゴルフバッグを4個積めると言えばいかに広いかイメージできるだろう。トランクリッドを開けた瞬間に目を疑うほど広い。もちろん、トランクスルーも備わっている。ただし左右6:4分割ではなく左右一体なのは、正直に言うと気になる(アームレストスルーは可能)。海外向けには6:4分割仕様もあるとのことなので今後のアップグレードに期待したいところだ。

◆セダンだが、スポーティな運転感覚を味わうために思い切って下げた着座位置

また、足を組んで座れるほど広い後席も驚きだ。膝回りの余裕は先代比50mm増していて、大型サルーンのゆとりを感じる圧倒的な空間である。もちろん、座面下にバッテリーがあるといっても、深いストロークこそないが、座面の硬さのチューニングが絶妙なのでネガを感じることはないから安心していい。

運転席に座って驚いたのは低い着座位置。最近のセダンでここまで低いのはなかなかない。開発責任者を務めた宮原哲也氏によると「あえてセダンを所有することの意味を考え、スポーティな運転感覚を味わうために思い切って下げた」という。ボクのようなスポーツカー好きは大歓迎だ。調整幅を増やしたことで、好みに合わせて一般的な高さにも設定できるから低いポジションが好みではない人も安心だ。

◆エンジンの存在を感じさせないほどの静粛性

モーターをメインに駆動力を生むハイブリッドだけあり、加速は電気自動車のようにスムーズだ。モーターの特性を反映し、アクセルワークに応じたリニアな加速感は爽快で心地よく、しかも力強い。このシステムは速度域が高くなると効率を高めるためにエンジンを直結にして走るのだが、モーター走行との切り替えは自然すぎてまったくわからないのだから見事。そのうえ静粛性は高く、高速巡行も含めてアクセルを踏み込んだ時以外は、音が静かでエンジンの存在を感じなかった。

◆アクセルの応答性を高め、より機敏な運転が可能に

エンジンやモーターのスペックはCR-Vのハイブリッドと共通だが、開発担当者によると「アクセルの応答性を高め、より機敏に運転できるようにしている」そうだ。ハンドリングは、ひとことでいえば「さりげなくスポーティ」。クイックな挙動などスポーティ感の演出はないが、ハンドルの切り始めからして雑味のない自然な操作感が好印象だ。さらに峠道で大きく曲がり込むような場所を高めの速度で走っても、旋回時の挙動が穏やかで懐の広さを感じた。

後席や荷室の広い大型サルーンを求めていて、パワートレインの爽快さとスポーティな走行感覚が欲しい。そんな人には魅力的な選択肢となるだろう。

最大のライバルは言うまでもなくトヨタ カムリ。カムリのポテンシャルも高いが、アクセルを踏んだ時の心地よさはアコードのほうが上だ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

工藤貴宏|モータージャーナリスト
小学校高学年から自動車雑誌を読みはじめ、1日でも早く運転したくて18歳誕生日の翌日には仮免許を取得したクルマ好き。大学在学中から自動車雑誌でアルバイトを始め、自動車専門誌編集部在籍後、編集プロダクションを経てフリーランスライターに。愛車はフランス製ホットハッチとディーゼルエンジンのSUV。