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メルセデスAMG『CLA 45』新型、3基のモーターで680馬力…0-100km/h加速は2.7秒

  • 《Photo by Mercedes-Benz》
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メルセデスAMGは、新型メルセデスベンツ『CLA』の高性能モデル「CLA 45 4MATIC+」新型を欧州で発表した。

3基のアキシャルフラックスモーターによる革新的な駆動システムを採用し、静止状態から100km/hまでわずか2.7秒というスーパースポーツカーに匹敵する加速性能を実現している。

■アキシャルフラックスモーターとは
アキシャルフラックスモーターは、電磁束がモーターの軸と平行に流れる構造が特徴だ。従来の電動モーターでは軸に対して直角に流れるのに対し、この設計ではステーターを2枚のローターがサンドイッチ状に挟む「H型構成」を採用している。これにより磁束の伝達効率が高まり、従来型モーターと比べて高い出力と連続出力を発揮できる。

新型CLA 45 4MATIC+では、フロントアクスルのモーターの幅はわずか9cmで、リアアクスルの2基はそれぞれ約8cmと非常にコンパクトだ。

■高性能電動ドライブユニット(HP.EDU)
各アクスルにはハイパフォーマンス電動ドライブユニット(HP.EDU)が搭載される。リアのHP.EDUには2基のアキシャルフラックスモーターが収められ、それぞれコンパクトな1速遊星歯車式ギアボックスと共通ハウジングに収納されている。モーターとギアボックスはオイル冷却式で、油圧ポンプや吸引フィルターを含むポンプ制御ユニットもHP.EDU内に一体化されている。

さらに、各HP.EDUには水冷式の炭化ケイ素(SiC)インバーターが1基ずつ搭載される。SiCは高電圧・高電流・高温環境での使用に優れた特性を持ち、高性能用途に多くのメリットをもたらす。リアのアキシャルフラックスモーターは最高500kW(680hp)を発揮する。

■フロントブースターモーターによるインテリジェント制御
フロントのHP.EDUはアキシャルフラックスモーター、スパーギアボックス(パーキングロック内蔵)、液冷SiCインバーター、ポンプ制御ユニットで構成される。フロントモーターは「ブースターモーター」として機能し、追加出力が必要な場面だけでなく、効率最適化のためにも作動する。フロントモーターの最高出力は225kW(360hp)だ。

ディスコネクトユニット(DCU)が低負荷時に電動モーターを瞬時に切り離してドラッグロスを最小化し、加速時や回生時に再接続することで最適な動力供給を実現する。

■完全可変式AMGパフォーマンス4MATIC+
3基の独立したアキシャルフラックスモーターにより、前後輪間のトルク配分を最大限に可変制御できる。さらに後輪2輪間でも個別にトルクを配分するトルクベクタリングを実現し、新設計の完全可変式AMGパフォーマンス4MATIC+全輪駆動システムを構成する。

後輪駆動から全輪駆動への切り替えは感知できないほどスムーズで、雪や氷上でのトラクションと走行安定性を確保するため、センサーがミリ秒単位でホイールのスリップを検知し、状況に応じてトルクを精密に配分する。

■94kWhの高性能バッテリーと800V急速充電
新型CLA 45 4MATIC+には、エネルギー容量94kWhのリチウムイオンバッテリーが搭載される。これはセグメントトップクラスの数値で、670km超(WLTP値)という優れた航続距離を支える。

バッテリーのセルは、アノードに酸化ケイ素とグラファイトを混合した素材を採用しており、従来のグラファイトアノード電池と比べて重量エネルギー密度を最大20%向上させている。体積エネルギー密度は680Wh/lだ。

電圧は800Vで、ケーブルの軽量化、高い連続出力、充電時間の短縮、充電ロスの低減といったメリットをもたらす。最大充電出力330kWのDC急速充電では、充電残量10~80%の充電がわずか22分で完了する。10分間の充電で270km超の航続距離を回復できる。

■マルチソースヒートポンプと熱マネジメント
標準装備のマルチソースヒートポンプは、外気・パワートレインの廃熱・バッテリーという3つのエネルギー源を同時に活用できる。急速充電前にバッテリーを最適温度に調整し、エレクトリックインテリジェンス付きナビゲーションが有効な場合は走行中に事前加熱も行う。急速充電中も車内は快適な温度に保たれる。

■走行モードとその他の特徴
新型CLA 45 4MATIC+には7つのドライブモードが用意されており、効率重視から走行会対応まで幅広いシーンに対応する。「AMGフォースS+」モードでは、高性能AMG4気筒エンジンの特徴的なサウンドと、模擬シフトチェンジ時のトラクション遮断を含む触覚フィードバックにより、燃焼エンジン車のような没入感ある走行体験を提供する。

アクティブリアスポイラーは、同クラス初採用のアクティブエアロダイナミクスとして空力バランスを最適化する。AMGライドコントロールのアダプティブダンパーは「コンフォート」「スポーツ」「AMGフォースS+」から選択可能で、各輪の減衰力をミリ秒単位で調整する。

AMGダイナミック+パッケージには、1秒間に10回・80以上の車両データを記録するAMGトラックペースが含まれ、サーキット走行をプロフェッショナルなトレーニングセッションに変える機能を備えている。