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トヨタ RAV4 チーフエンジニアと寺田昌弘選手、清水宏保選手がトークショー

  • 《撮影 佐藤隆博》
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「GRGarage新設 リニューアルオープンイベント」が6月19日、トヨタモビリティ東京北池袋店にて開催された。当日は新型トヨタ『RAV4』のチームエンジニアを担当した佐伯禎一氏が登場し、新型RAV4に開発秘話や、自動車に込めたメッセージを紹介。

また、トークショーの後半では、世界52カ国のラリーレースに参戦してきたドライバー寺田昌弘選手と、長野五輪スピードスケート金メダリストで、現在はレーシングドライバーとしても活動している清水宏保選手が加わった。

佐伯氏はトヨタの四輪駆動車を長年開発している4WDのスペシャリスト。これまでにRAV4の他に、『ヴァンガード』や『ハイランダー』、『ハリアー』なども手がけてきた人物。佐伯氏は、約700人のスタッフを率いて新型RAV4の開発を指揮してきた。

RAV4の開発は北海道士別市にある試験場で行われた。この施設は東京ドーム約196個分にもおよぶ敷地のなかに、ダートや砂、雪など、さまざまな条件のコースが備わっている。悪路のみならず舗装路でも十分な走行性能を出せるように、敷地内にある一周10kmの高速オーバルコースでも念入りにテスト走行を繰り返したそうだ。

また、開発チームにデザイナーや販売担当などのスタッフを入れることにより、「ユーザーの目線に立った意見を組み込めた」と佐伯氏は語る。技術者だけのチームだと、どうしても性能ばかりに注力してしまう。しかし新型RAV4では、走りと乗る楽しみの両面で自動車の魅力を引き出せたと言う。

実際にRAV4の走破性を体験した寺田選手は、新たに搭載された「ダイナミックトルクベクタリングAWD」を絶賛。各タイヤのトルク配分を自動で制御してくれるため、「運転が上手くなったように感じられる。新機能というよりも、純粋に運転が楽しくなる機能だ」とコメント。

さらに北海道在住の清水選手は、「北海道に住んでいると雪道を走る機会が多い。アイスバーンやわだちでも安心して運転できるすばらしい車」と、自身の体験談を交えてRAV4の魅力を紹介した。

佐伯氏は走行性能の他に、RAV4のデザインにも言及。自動車の力強さを表現するために、ビックフットとリフトアップを採用した。さらに自動車を上から見ても横から見ても八角形に見えるデザイン「Cross Octagon」を用いたことで、運転時の視認性が向上した。

トークショーの最後に佐伯氏は、「週末どこかに行こうかなと思っていただけるような自動車を作った。いままでとは違った、新しい時間の過ごし方をしていただけると嬉しい。社長がよく言っているが、工業製品のなかで“愛”をつけて呼ぶものはほとんどない。車だけが“愛車”と呼ばれている。これからも我々は、お客様に愛を感じていただけるようなクルマを提供していきたい」と、参加した自動車ファンに向けて感謝の気持ちを語った。

さらに当日のイベントでは、GRガレージドライバー清水宏保選手と水谷大介選手、長山等選手によるによるトークショーも行われた。こちらのステージでは、富士スピードウェイで撮影した映像を見ながら、コースの状況や各ドライバーの心境などを、わかりやすく解説。特に水谷選手はときおりジョークを交えながら紹介し、終始笑いの絶えないトークショーだった。