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見た目はアウディ、中身はポルシェ!? 次期型『マカン』、エンジン車は2028年登場か
ポルシェが開発を進めている次期『マカン』の内燃機関(ICE)搭載モデルが、新たな開発段階に入ったようだ。スペインで高温テストを行う最新プロトタイプをスクープした。
これまで目撃されてきた開発車両は、アウディ『Q5』のボディを使った、いわゆる「ミュール」だった。今回も基本的なシルエットや灯火類にはQ5の面影が色濃く残っているものの、フロントには明確な変化が確認できる。
◆アウディの部品が減ったプロトタイプ
このプロジェクトが最初に確認されたのは2026年3月。ポルシェの施設周辺で、Q5をベースとしながら、通常より大きく張り出したホイールアーチを持つテスト車両が目撃された。当時はアウディのグリルをそのまま装着しており、一見すると『RS Q5』の開発車両にも見える姿だった。
しかし今回、スペインで捉えた車両では、Q5特有のメッシュグリルとは異なるフロントグリルを装着している。まだ市販型のデザインを判断できる段階ではないものの、アウディの部品を使った初期ミュールから、徐々にポルシェ独自のパーツへ切り替える段階に入った可能性がある。
◆プラットフォームは?
次期ICE版マカンで注目されるのが、その成り立ちだ。
ベースとなるのは、最新Q5と共通の「PPC(プレミアム・プラットフォーム・コンバスチョン)」になるとみられている。すでに販売されているBEV(バッテリーEV)版「マカン・エレクトリック」とは、異なるアーキテクチャーを採用することになる。
パワートレインには2.0リットル直列4気筒と3.0リットルV型6気筒が有力視されるほか、マカンとして初めてPHEV(プラグインハイブリッド)が設定される可能性もある。PHEVのバッテリーEV走行距離は、少なくとも約100kmに達すると予想されている。
高性能仕様も注目される。現行『SQ5』は最高出力367psを発生するが、ポルシェ版ではこれを上回る性能が与えられる可能性がある。従来型「マカンGTS」は2.9リットルV型6気筒ツインターボから440psを発生していただけに、次期型でもQ5との差別化がポイントになりそうだ。
◆クーペSUV風の派生モデルの可能性
さらに気になる動きもある。スペインでは通常ボディのQ5だけでなく、「Q5スポーツバック」をベースとした開発車両も確認されているという。
これをポルシェが利用すれば、通常のマカンとは別にクーペSUV風の派生モデルを設定することも、技術的には考えられる。ただし現段階では、マカンのクーペ仕様が開発されていることを裏付ける情報はなく、あくまで可能性のひとつだ。
◆当初はEV一本化だった次期マカン
では、なぜポルシェは一度EVへ一本化したマカンに、再びエンジン搭載モデルを用意するのか。
当初の計画では、マカン・エレクトリックが従来のICE版を完全に置き換える予定だった。しかしEV市場を取り巻く環境が変化し、特に重要市場である米国でEV普及のペースが想定ほど伸びなかったことから、ポルシェは商品計画の見直しを進めている。
欧州ではサイバーセキュリティ規制への対応を理由に、従来型マカンの販売がすでに終了している。米国でも従来型の在庫がなくなれば、新しいICEモデルが登場するまで空白期間が生じることになる。
次期ICE版マカンは2028年に登場し、2029年モデルとして投入される可能性が有力視されている。現在はまだ「Q5の皮をかぶったマカン」という段階だが、今回ポルシェ独自とみられるパーツが姿を見せ始めたことで、開発が次の段階に進んだことをうかがわせる。
今後、Q5ボディのミュールから市販型に近い専用ボディのプロトタイプへ切り替われば、次世代マカンの姿がより鮮明になりそうだ。












