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【ランボルギーニ ウラカンEVO】日本初公開…4つの大きな改良点

  • 《撮影 小松哲也》
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ランボルギーニは3月8日、主力車種『ウラカン』の大幅改良モデルとなる「ウラカンEVO」を都内で日本初公開した。日本での価格は3223万円。

ウラカンEVOのローンチプロジェクトマネージャーを務めるヴィットリオ・ミラノ氏は同日の発表会で「新しいウラカンを開発するという大きな挑戦に立ち向かうのにあたり、4つの柱を中心に取り組んだ」と明かした。

そのひとつめとしてミラノ氏は「空力性能とデザイン」とした上で、「ウラカンのデザインはすでにお客様から高い評価を頂いているので、このデザインは継承しつつも、EVOでは主に空力性能を高めることに焦点を当てた。クルマの形のあらゆる細部にまで注目して空気の流れを調整することによって空力性能を高めることに取り組んだ」と述べた。

具体的にはフロントバンパーに一体型ウィングを備えたスプリッターを採用したほか、スロットル付きリアスポイラー、アンダーボディの空力性能の最適化などで、これらにより「ダウンフォースで7倍、空力効率も6倍に改善した」という。

2つめの改良点がエンジンで「ウラカンEVOには最高のエンジンを搭載したいと考えた。そこで。ランボルギーニがこれまでに開発した最高のV10エンジンである『ペルフォルマンテ』と同じエンジンを採用した」とミラノ氏は解説。

5.2リットルV型10気筒自然給気エンジンを搭載するウラカンEVOは最高出力640馬力、最大トルク600Nmを発生し、停止状態から2.9秒で100km/hに達し、最高時速は325kmを超えるとしている。

3つのめ改良点は「ヴィークルダイナミクスで、今回の取り組みで最も重要な点だった」とミラノ氏は語る。ウラカンエボでは4輪すべてに作用するトルクベクタリングと4輪操舵が新たに加わるとともにLDVI(ランボルギーニ・ディナミカ・ヴェイコロ・インテグラータ)と名付けた車両の様々な挙動を制御するダイナミックヴィークルマネジメントシステムが採用されている。

ミラノ氏はLDVIについて「オーケストラの指揮者のようなもので、それぞれの楽器が最高の結果を出せるように全体の統括をするシステム」と表現する。というのも「従来のシステムのほとんどはフィードバックロジックで何かが起きるとシステムがそれに反応するため、タイムラグ、逸脱が発生する。LDVIはフィードフォワードロジックを採用しており、ドライバーの意図と周囲の状況とを照らし合わせて車両の様々な挙動を総合的に制御して最高のレスポンスを提供する」からだ。

LDVIの状態はセンターコンソールに新たに備えられた8.4インチのフルタッチスクリーンパネルに映し出され、操作もできるようになっている。このフルタッチスクリーンパネルの採用は4つめの改良点であるヒューマンマシンインタフェースの核となるもので、LDVIのほかナビゲーションやエンタテイメントなどさまざまな操作が手元でできるようになっている。