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ロータスの2039馬力EV『エヴァイヤ』、F1王者「ジェンソン・バトン」仕様を発表…本人チョイス

  • 《photo by Lotus Cars》
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  • 《Photo by Matt Jelonek/Getty Images News/ゲッティイメージズ》
  • 《Photo by Clive Mason/Getty Images Sport/ゲッティイメージズ》
  • 《Photo by Darren Heath/Hulton Archive/ゲッティイメージズ》
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ロータスカーズは8月18日、2ドアのハイパーEV『エヴァイヤ』(Lotus Evija)の「ジェンソン・バトン」仕様を、米国で開催された「ザ・クエイル・モータースポーツ・ギャザリング」で初公開した。

◆バトン選手が選んだ仕様に基づく完全オーダーメイドの1台
ロータスのデザインチームと協議の上、バトン選手が選んだ仕様に基づく完全オーダーメイドの1台だ。2009年のF1で優勝したブラウンGPのマシンを彷彿とさせるアークティックホワイトを基本に、ヴァーヴイエローとカーボンブラックをアクセントに配した。ドアミラーカバーとドアの内張りには、ゼッケン22があしらわれている。シートセンターを縦に貫くアルミの帯には、2006~12年にかけて、F1の15レースを制した日付と場所がレーザー刻印された。

室内には、ホワイトとブラックのパンチングレザーシート、アルカンターラ製ヘッドライナー&ステアリングホイールを装備した。ライムイエローのコントラストステッチを採用。ペダル、センターコンソールのロータリー、スタート&ストップボタン、ステアリングホイールのモードスイッチ、エアベントの周囲にも、ライムイエローが使われている。

また、ブレーキキャリパーはヴァーヴイエロー。マグネシウムマットブラックのハイライトが入ったグロスブラックのアルミホイールを装着した。センターロック式のホイールナットもモータースポーツに着想を得たもので、アルマイト仕上げのシルバーとなっている。

◆0~100km/h加速3秒以下で最高速は350km/h
エヴァイヤのEVパワートレインには、モーターを4個搭載する。4個のモーターは、合計で2039psのパワーと173.8kgmのトルクを引き出す。ロータスカーズによると、2039psのパワーは量産車としては世界最強という。

強力なモーターのパワーは4輪に送られ、0~100km/h加速3秒以下、0~300km/h加速9秒以下、最高速350km/h(リミッター作動)というパフォーマンスを可能にする。

バッテリーは車体中央にレイアウトされており、蓄電容量は90kWhと大容量だ。1回の充電での航続は、WLTPサイクルの複合モードで402kmの性能を備える。充電は出力350kWの急速チャージャーを利用すれば、およそ18分で完了する。

◆トラックモードで最大出力2039psが可能に
ロータスカーズはエヴァイヤに、航続を延ばす新技術を採用した。5種類の走行モードの「レンジ」、「シティ」、「ツアー」、「スポーツ」、「トラック」を切り替えることにより、航続を延ばすことが可能になるという。

レンジモードでは、モーターの最大出力は1000ps、最大トルクは81.6kgmに制限される。駆動方式も、4WDから2WD(後輪駆動)に切り替わる。これにより、バッテリーの消費を抑え、インテリジェントパワーマネージメントシステムが航続を最大化する。

ツアーモードでは、4WDと2WDを自動的に切り替え、トルクベクタリングによって1400psを超えるパワーを発揮する。スポーツモードでは、モーターが1700psのパワーと173.8kgmのトルクを発生する。スタビリティコントロールシステムと連携して、トラクションレベルを高めてくれる。

トラックモードでは、最大出力2039psが可能になる。オプションの「ドラッグ・リダクション・システム(DRS)」により、高いレベルのトルクベクタリングを実現する。この時にシャシーの設定は、自動的にサーキット仕様に切り替わるようにした。