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ランボルギーニ『ランザドール』発表、初のEV示唆

  • 《photo by Lamborghini》
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  • 《Photo by Matt Jelonek/Getty Images News/ゲッティイメージズ》
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ランボルギーニは8月18日、ブランド初のEVを示唆するコンセプトカー『ランザドール』(Lamborghini Lanzador)を、米国で開催中の「ザ・クエイル・モータースポーツ・ギャザリング」で初公開した。「グランツーリスモ 2+2」を掲げるクロスオーバーEVだ。

◆システム全体で1メガワット(約1360hp)を超えるパワーを発揮
ランボルギーニは2021年5月、2024年末までに全ラインアップを電動化することを柱とした「コル・タウリ(Cor Tauri)」計画を発表した。ランザドールは、コル・タウリ計画に沿う形で登場する市販EVを示唆する1台だ。ランボルギーニは、コル・タウリ計画の第3段階の2028年、初のフル電動ランボルギーニの市販化を目指している。

ランザドールでは、前後アクスルに高出力のモーターを搭載する。システム全体で、1メガワット(約1360hp)を超えるパワーを発揮する。リアアクスルにアクティブeトルクベクタリングを備えたAWDシステムを採用しており、ダイナミックなコーナリング性能を実現する。次世代の高性能バッテリーを搭載し、長い航続を追求している。

ランザドールのデザインは、宇宙船からインスピレーションを得た。また、張りのあるクリーンなボディラインは、『セスト・エレメント』、『ムルシエラゴ』、『クンタッチ(カウンタック)LPI 800-4』など、伝説的なランボルギーニからもインスピレーションを得ている。

◆最新の「ランボルギーニ・インテグレーテッド・ビークル・ダイナミクス」
ランザドールは走行中、スポーツステアリングホイールの操作スイッチを通じて、制御システムを調整することができる。ドライバーは車両の挙動を積極的に変更して、自分だけのプロファイルを作成することが可能。自身のドライビングニーズを最大限に反映させたスリリングなドライビングを楽しめるという。

ドライビングダイナミクスコントロールシステムの新バージョン、「ランボルギーニ・インテグレーテッド・ビークル・ダイナミクス(LDVI)」は、ランザドールと今後登場する量産モデルのどちらでも、ランボルギーニにとって新しい基準になるもの、と自負する。このコントロールシステムは、ドライバーによる自由度の高いカスタマイズを可能にしている。

ランザドールのもう一つの大きな特長が、アクティブエアロダイナミクスだ。フロントとリアにアクティブエアロダイナミクスシステムを採用し、さまざまなドライビングモードで空力効率を最大化する。この技術により、気流をタイムリーに調節することができ、「アーバン」モードでは航続が伸び、「パフォーマンス」モードでは空力負荷が改善される。さらに、リアアクスルステアリングやエアサスペンションにより、さまざまな路面やドライバーの好みの設定に適応する。好みの設定は走行中にステアリングホイールの操作スイッチで、素早く調整できる。

◆パイロット感覚のコックピット
インテリアには、これまでになかった手法を取り入れ、広々とした快適な空間を追求する。ランボルギーニが掲げる「Feel like a pilot(パイロットのような気分)」というアプローチをベースに、未来的な空間を作り出している。人間工学に基づく車内空間には、軽量でスリムな操作パネルが装備された。運転中に車両の挙動を積極的に変更することが可能だ。

また、メリノウールや再生カーボンなどの持続可能な素材を使用した。スポーツシートの発砲フォームなどのプラスチック素材の一部は、3Dプリントされたリサイクル繊維製、としている。