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“牙”LEDはプジョー風?ルノー ルーテシア が大幅改良へ、プロトタイプを初スクープ

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ルノーの欧州Bセグメントモデル、『ルーテシア』(海外名:クリオ)改良新型プロトタイプを、スクープサイト「Spyder7」のカメラが初めて捉えた。

初代クリオは1990年にデビュー。5代目となる現行型は、ルノー・日産・三菱アライアンスが開発した「CMF-B」プラットフォームを採用する初のルノー車として2019年に登場、これが初の大幅改良となる。これまで2度のヨーロッパ・カー・オブ・ザ・イヤーを受賞するなど、欧州で大ベストセラーの1台となっており、ライバルであるフォード『フィエスタ』が生産中止に追い込まれる一方、ルーテシアは少なくともあと数年は存続させる方向のようだ。

初めて捉えたプロトタイプは、ボディ前後を厳重にカモフラージュ。最大の変更はフロントバンパーに配置される新設計のブーメラン型LEDだ。改良新型では、ライバルであるプジョーや、DSのようにバンパーまで伸びる“牙”スタイルのLEDとなる。ルノーデザインのボスであるジル・ヴィルダル氏は、これまで10年間プジョーでデザインの責任者を務めていたことも影響しているのかもしれない。

またグリルは登場したばかりの『エスパス』風デザインが採用されると予想されている。リアエンドでは他のルノーモデルと同様によりスリムで細長いLEDテールライトを装備する。

キャビン内では、大きなアップデートは見られないものの、上位グレードに提供されていた9.3インチのタッチスクリーンと10.2インチのデジタルインストルメントクラスターは、最新のソフトウェアのおかげで、よりシャープなグラフィックスと新機能の恩恵を受けるとともに、全車標準装備になる可能性がありそうだ。

パワートレインは、1.6リットル直列4気筒ガソリンエンジンに2つの電気モーターを積む「E-TECH」ハイブリッドシステムを継承するほか、オーストラルから1.3リットル「TCE」ガソリンエンジンが新たに搭載されると思われる。また1.5リットルディーゼルターボは、今後のユーロ7排出ガス規制に対応するため存続は不明だ。

ルーテシア改良新型のデビューは、最速で今夏と予想される。