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アウディTT に最終モデル、320馬力「S」も用意…3月英国発売へ

  • 《photo by Audi》
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アウディ(Audi)は2月16日、2ドアクーペ&オープンの『TT』現行型の最終モデル『TTファイナル・エディション」を英国で発表した。3月に現地で発売される予定。1998年の初代誕生から25周年を迎えたアウディTTは、生産を終了する。

◆装備を充実させた「ファイナル・エディション」
TTファイナル・エディションは、クーペとロードスター、高性能モデルの「TT S」が用意される。ブラックのアウディリングとエンブレム、ブラックのドアミラー、ブラックのテールパイプ、ブラック仕上げの固定式リアポイラーをセットした「ブラックスタイリングパック」を標準装備した。ロードスターには、ブラック仕上げのロールオーバーバーとウィンドディフューザーも装備する。プライバシーガラス(クーペのみ)と 20インチ5スポークYスタイルのマットグレーダイヤモンドカットアルミホイールも装備した。ブレーキキャリパーは、赤で塗装されている。

高性能版の「TT S ファイナル・エディション」は、アウディスポーツの7スポークローターのアンスラサイトブラック仕上げのアルミホイールを装備した。ボディカラーは、タンゴレッド、グレイシャーホワイト、クロノスグレーのメタリック塗装が選択できる。

室内には、「エクステンデッド・レザーパック」を標準装備した。ドアのアームレスト、ドアハンドル、センターコンソールのトリムは、レザー仕上げだ。赤いステッチと12時位置にマーカーが付いたアルカンターラステアリングホイールも採用した。シート、エアベント、センターコンソール(クーペのみ)のタンゴレッドインサートは専用だ。アルカンターラトリムシートには、赤いステッチが添えられる。

◆12.3インチの「アウディバーチャルコックピット」
12.3インチの「アウディバーチャルコックピット」を採用した。ドライバーは、走行関連やインフォテインメントコンテンツなどで、さまざまな表示モードを切り替えられる。

「アウディドライブセレクト」も装備されている。ドライバーは、マルチファンクションステアリングホイールを使用して、すべてのインフォテインメントやボイスコントロール機能を操作することができる。ディスプレイは、2種類の異なるビューを選択可能なアウディバーチャルコックピットに表示される。さらに、スマートフォンをはじめとするモバイル機器を、照明付きUSBポートやBluetooth経由で車両と接続することが可能だ。

センターコンソールには、「MMI」(マルチ・メディア・インターフェイス)を装備した。「MMIナビゲーション」と「MMIタッチ」では、手書き入力に対応したタッチパッドが組み込まれる。音声認識によるコントロールシステムも採用した。「アウディコネクト」は、高速LTE通信により、さまざまなオンラインサービスを提供する。スマートフォンインターフェイスは、スマートフォンを接続し、USBを介して、アウディバーチャルコクピットにコンテンツをシームレスにストリーミングすることができる。

◆クーペのTT Sの 0~100km/h加速は4.5秒
パワートレインに関しては、「TTS」の場合、直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボ「TFSI」の高出力版を搭載する。最大出力は320hp/5600~6500rpm、最大トルクは40.8kgm/2000~5600rpmを引き出す。トランスミッションは7速デュアルクラッチ「Sトロニック」、駆動方式はフルタイム4WDの「クワトロ」。動力性能は、0~100km/h加速4.5秒(クーペ)、4.8秒(ロードスター)。最高速は250km/h(リミッター作動)に到達する。

英国は、TTシリーズの最大市場のひとつだ。2022年には、英国で2672台を販売し、世界販売台数の33%以上を占めている。