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BMW X5 改良新型、内燃エンジンは48Vマイルドハイブリッドに

  • 《photo by BMW》
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BMWは2月8日、SUV『X5』の改良新型を欧州で発表した。内外装を中心に変更を受けている。

◆スリムになったヘッドライト
改良新型の外装は、フロントに新形状のヘッドライトを採用した。従来よりも、35mmスリムになった。矢印型のデイタイムランニングライトが組み込まれており、ウインカーとしても機能する。オプションで、アダプティブコントロールを備えたマトリックスLED ヘッドライトと、眩しくないハイビームのBMWセレクティブビーム、M シャドウラインライトが選択できる。

フロントバンパーも新デザインだ。直列6気筒エンジン搭載車では、オプションで光るキドニーグリル、「BMW Kidney Iconic Glow」が選択できる。フロントサイドパネルには、新デザインのエアブリーザーを組み込んだ。「エクステリアライン・サテン・アルミニウム」トリムとサテンアルミ製ルーフレールを標準装備している。

テールランプも新形状だ。L型を上下に組み合わせて 、X字を形成している。

◆12.3インチと14.9インチの2つの大型ディスプレイ
室内には、直感的なタッチコントロールと音声による制御が可能な 「BMWカーブドディスプレイ」を採用した。フルデジタル化されたBMWカーブドディスプレイは、ドライバー正面の12.3インチのインフォメーションディスプレイと、ダッシュボード中央の14.9インチのコントロールディスプレイで構成され、表面を1枚の大型ガラスで覆った。

BMWコントロールディスプレイのタッチコントロール機能により、スイッチの数が大幅に削減され、さまざまな機能をデジタルでコントロールできる。新しくデザインされたダッシュボードは、スリムなエアベントが特長。助手席前方のトリムには、LEDバックライトを備えたアンビエントライトバーが付く。明るさや15種類の色の切り替えは、「iDrive」メニューで操作できる。

センターコンソールには、従来のシフトレバーに代えて、トグル式のギアセレクターが装備された。このセンターコンソールには、iDriveコントローラー、エンジンのスタート/ストップボタン、電動パーキングブレーキスイッチなどもレイアウトされている。

◆スタータージェネレーターが電気ブースト効果を発揮
内燃エンジンにはすべて、48Vのマイルドハイブリッドテクノロジーを組み合わせる。パワフルな電圧48ボルトのスタータージェネレーターと第2のバッテリーを搭載することで、ブレーキエネルギーの回生量や電力量を増加させているのが特長だ。この電気エネルギーは、電装品に電力を供給するだけでなく、エンジンの負荷を軽減させたり、パワーを高めたりするためにも使用される。

48Vスタータージェネレーターは、エンジンをアシストする電気駆動ユニットのように作動し、エンジンを可能な限り、効率的な範囲内で作動できるようにする。 一方、電動オーバーブースト機能は、フルスロットルで加速するときに、ダイナミックなパフォーマンスを可能にするという。

この電動オーバーブースト機能では、8速AT「ステップトロニック」と一体設計されたスタータージェネレーターが、瞬時に最大出力12hp、最大トルク20.4kgmの電気ブースト効果を生み出し、追い抜きや追い越しがさらにダイナミックに行えるようになる。また、このパワフルなスタータージェネレーターは、定速走行時にエンジンを補助することで効率を高め、オートスタートストップ時やコースティング機能を使って、走行中の快適性を向上させている。

48Vスタータージェネレーターは、エンジンの自動停止と再始動が行える。非常に少ない振動でエンジンを停止し、よりスムーズに再始動できるというメリットがある。これにより、ドライブトレインからエンジンを切り離すことなく、高速道路を走行する場合など、低負荷時にコースト(惰性走行)モードでエンジンを完全に停止することができる、としている。