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ポルシェ 911 に伝統の「T」、軽量2シーター…ロサンゼルスモーターショー2022出展へ

  • 《photo by Porsche》
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ポルシェは、11月17日(日本時間11月18日未明)に米国で開幕するロサンゼルスモーターショー2022に、2ドアスポーツクーペ『911』シリーズの軽量モデル『911カレラT』(Porsche 911 Carrera T)新型を出展する。ロサンゼルスモーターショーの主催団体が発表した。

◆後席を省き遮音材を減らして軽量化
ポルシェは1968年、『911 T』を発表した。「T」は「ツーリング」を意味する。当時の911 Tは、軽量ボディにクロスレシオのマニュアルトランスミッション、機械式ディファレンシャルロックなどを備え、純粋なスポーツカーファンに支持された。

新型911カレラTでは、後席を省略し、遮音材を減らして軽量化を図った。軽量ガラスや軽量バッテリーも採用した。これにより、マニュアルトランスミッション仕様車の車両重量は1470kgに抑えた。エントリーレベルのエンジンを搭載する市販モデルの911としては、最軽量だ。8速PDKを標準装備する「911カレラ」よりも、35kg軽い。

新型911カレラTは、911カレラと「911カレラS」の中間に位置するモデルだ。新型911カレラTは、7速マニュアルトランスミッションを標準装備した。8速PDKも選択できる。

◆外装にダークグレイのアクセント
エクステリアは、ダークグレイのアクセントが特徴だ。ドアミラーの上下のトリム、新しいドアロゴとリアロゴ、リアリッドグリルのトリムストリップなどには、アゲートグレーを配した。フロントガラスは、最上部がグレーに着色されている。スポーツエグゾーストシステムのテールパイプは、ハイグロスブラックで塗装された。

新型911カレラTの専用装備として、フロント20インチ、リア21インチのチタニウムグレー「カレラS」ホイールがある。フロントには245/35R20、リアには305/30R21サイズのタイヤを組み合わせている。

ボディカラーには、4色のソリッドカラー(ブラック、ホワイト、ガーズレッド、レーシングイエロー)と、4色のメタリックカラー(ディープブラック、ゲンチアンブルー、アイスグレー、GTシルバー)を設定した。スペシャルカラーとして、チョーク、ルビースターネオ、カーマインレッド、シャークブルー、パイソングリーンの5色が用意されている。

◆スポーツ性が強調されたインテリア
インテリアでは、電動の4wayスポーツシートプラスが標準装備され、スポーツ性が強調された。マットブラックの装飾トリムと、ハイグロスブラックの装飾インレイがインテリアを引き締める。GTスポーツステアリングホイールも標準装備されている。

オプションで「カレラTインテリアパッケージ」が用意された。このパッケージでは、コントラストカラーのスレートグレーまたはリザードグリーンのセーフティベルトが装備される。これと同じカラーが、装飾ステッチ、ヘッドレストのエンボス加工された911ロゴ、シートセンターのストライプにもあしらわれる。さらにオプションで、リザードグリーンとスレートグレーのコントラストカラーによるロゴとステッチを用いたフロアマットも用意されている。

また、アダプティブスポーツシートプラス(18-way、電動)や、Race-Texのシートセンターを採用してスポーツ性を高めた軽量フルバケットシートもオプション設定されている。

◆最大出力385psの水平対向6気筒ツインターボ搭載
3.0リットル水平対向6気筒ガソリンツインターボエンジンは、最大出力385ps、最大トルク45.9kgmを発生する。0~100km/h加速4.5秒、最高速291km/hの性能を可能にしている。

LSDを備えた「ポルシェトルクベクトリング(PTV)」が追加された。「スポーツクロノパッケージ」とスポーツエグゾーストシステムを標準装備した。「PASMスポーツサスペンション」によって、車高は10mm下げられた。

こうした機能を最大出力385psのエンジンと組み合わせることが可能なのは、911カレラT新型のみ。911カレラTでは、通常はカレラS以上のモデルにしか装備されないリアアクスルステアリングもオプションで装着できる、としている。