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ジープ グランドチェロキー、オフロード仕様がPHVのみに

  • 《photo by Jeep》
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ジープは6月30日、『グランドチェロキー』(Jeep Grand Cherokee)のプラグインハイブリッド車(PHV)「4xe」(フォーバイイー)の2023年モデルを米国で発表した。

2023年モデルでは、オフロード仕様の「トレイルホーク」が、ガソリンエンジン搭載車を廃止。PHVの4xeのみの設定に変更された、

◆2.0リットル直4ターボ+モーターのPHVシステムは375hp
PHVパワートレインは、エンジンが直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボだ。シリンダーヘッドに直接取り付けられたツインスクロールの低慣性ターボチャージャーによって、優れたレスポンスとパフォーマンス、燃費を追求している。

オルタネーターに代えて、水冷式のモータージェネレーターユニットを採用する。モーターは、8速ATと一体設計された。エンジンとモーターを合わせたPHVシステム全体で、375hpのパワーと65kgmのトルクを獲得する。

「フロントアクスル・ディスコネクト」を採用する。路面状況からAWDを必要としないと車両が判断した場合、フロントアクスルを切り離し、自動的に後輪駆動に切り替わる。これにより、パワートレインの抵抗が減少し、燃費が向上するという。車両が4WDを必要と判断すると、自動的に4WDに切り替わる。

◆EVモードでは最大約40kmをゼロエミッション走行
バッテリーは、蓄電容量が17kWhだ。EVモードでは、WLTPサイクルで最大約40kmをゼロエミッション走行できる。エンジン駆動を併用すると、ガソリン満タンで最大708kmの航続を可能にしている。

充電ポートは、左フロントフェンダーに設けられた。充電状態を示すLEDインジケータが備わる。インストルメントパネル上部にLEDバッテリー残量モニターを装備し、充電中の電池残量を確認できるようにした。

回生ブレーキを搭載する。ドライバーがブレーキペダルを踏むと、パワートレインコントロールが電気モーターから最大0.25gの回生ブレーキを作動させ、車両を減速させる。

◆最大渡河性能は水深61cm
また、Quadra-Drive IIと呼ばれる4×4システム、2速トランスファーケース、2.72対1ローレンジギア比、リアeLSD、Selec-Terrainトラクションマネジメントシステム、Selec-Speed コントロール、ブルー仕上げの牽引フック、オールテレーンタイヤ、ブルーアクセント付き18インチアルミホイール、黒と青のマット仕上げのTrailhawkフードデカールを装備した。最低地上高は278mmで 、オフロードで川を渡る際の最大渡河性能は、水深61cmを確保している。

4xeシステムには、バッテリー充電器とDC/DCコンバーターを単一のコンパクトなユニットに組み合わせた統合デュアル充電モジュール(ICDM)と、小型化されたパワーインバーターモジュール(PIM)が含まれている。これらは車両の床下に取り付けられ、スチールシールドで保護されている。

ドライバーインフォメーションディスプレイと、メインタッチスクリーンには、「エココーチングページ」が採用された。エココーチングページでは、ドライバーが車両の電力の流れをモニターし、回生ブレーキの状態を確認し、充電時間をスケジュールして、安い電気料金を利用できるようにする。電気とガソリンの使用状況や運転履歴も表示することが可能だ。

◆バッテリー残量が低下すると自動的に「ハイブリッド」モードに
「E Selec」と呼ばれる3種類の走行モードが切り替えられる。ドライバーは、ステアリングホイール左側のインストルメントパネルのボタンを操作して、パワートレインモードを選択する。選択したモードに関係なく、バッテリー残量が少なくなると、自動的に「ハイブリッド」モードに切り替わる。

ハイブリッドモードは基本モードで、2.0リットルエンジンと電気モーターのトルクを最適にバランスする。このモードでは、パワートレインは最初にバッテリーの電力を使用し、バッテリー残量が少なくなると、エンジンからの駆動力を追加する。

「エレクトリック」モードでは、パワートレインは、バッテリー残量が少なくなるまで、ゼロエミッションで走行する。「eセーブ」モードでは、2.0リッターエンジンからの駆動力を優先し、バッテリーの電力を節約する。ドライバーは、Uconnect5のモニターを介して、eセーブモード中に、バッテリーセーブとバッテリー充電のどちらかを選択することもできる。