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ランボルギーニ ウラカン に後輪駆動640馬力の「テクニカ」

  • 《photo by Lamborghini》
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ランボルギーニは6月22日、『ウラカン・テクニカ』(Lamborghini Huracan TECNICA)の受注を欧州で開始した。納車は2023年から開始される予定だ。

ウラカン・テクニカは、2WD(後輪駆動)の『ウラカンEVO』をベースに、AWDの『ウラカンSTO』のパワートレインを搭載したニューモデルだ。ウラカンSTOは、レーシングカーの『ウラカン・スーパー・トロフェオ』の公道バージョンとして開発されたAWDスーパーカーに位置付けられる。

◆シャープさを増した前後デザイン
ウラカン・テクニカのデザインコンセプトは、性能と美しさを両立させること。ボディラインは、ウラカンのレーシングカー、「スーパー・トロフェオEVO2」のレーシングDNAに由来するデザインを取り入れた。

フロントとリアは、シャープさを増したラインに変更する。エアロダイナミクスを改善するために、エクステリアのデザインを見直した。今回行った変更では、ダウンフォースの増加と抗力の抑制を図っている。エアロダイナミクス性能の向上により、とくにサーキット走行での安定性と快適性を実現した、と自負する。

インテリアは、ドライバーを重視したデザインだ。特別仕様のインテリアは、イタリアンデザインというランボルギーニの伝統を反映しており、スポーツシートには新しい専用トリムを採用している。ウラカン・テクニカ専用に、HMIグラフィックやコネクティビティ機能の強化が図られた。幅広いカスタマイズオプションも用意されている。

◆ブレーキ性能の向上とリアステアリングシステム
ブレーキ冷却システムは、フロントとリアの設計を見直し、ブレーキディスクの内部に直接気流を送り込み、最大の放熱効果を得るように改良した。この改良により、ブレーキ液やブレーキディスクなどのパーツの冷却性を高めている。

ランボルギーニのリアステアリングシステムを搭載し、選択したドライビングモードのSTRADA、SPORT、CORSAに応じて、高いレベルのパフォーマンスを実現する。また、「LRS」システムは、2個の電気機械式アクチュエーターにより、後輪を制御する。このシステムにより、低速時での敏捷性を向上させると同時に、高速時の車両の制御と安定性を高めているという。

ウラカンSTOと同じく、ステアリングレスポンスを高めるダイレクトステアリングを搭載し、ドライバーと車両、路面との間の連携を追求する。「LDVI(ランボルギーニ・ディナミカ・ヴェイコロ・インテグラータ)」は、ウラカン・テクニカのテクノロジーを支える頭脳であり、ドライビングダイナミクスを管理するシステムユニットの調整を担う。

◆0~100km/h加速3.2秒で最高速は325km/h
ミッドシップには、直噴5.2リットルV型10気筒ガソリン自然吸気エンジンを搭載する。最大出力は640hp/8000rpm、最大トルクは57.6kgm/6500rpmを引き出す。0~100km/h加速は3.2秒、0~200km/h加速は9.1秒、最高速は325km/hの性能を備えている。

スポーツ性を優先しながらも、直観的で確実なフィードバックをもたらすランボルギーニならではの「P-TCS(パフォーマンス・トラクション・コントロール・システム)」を採用する。従来のトラクション・コントロール・システムに比べて、トルクをプロアクティブ管理することにより、グリップの低い路面を「STRADA」モードで走行する際のパフォーマンスを引き上げた。

また、「SPORT」モードは、ドライビングをより一層楽しむためのモードだ。「CORSA」モードでは、コーナー出口で車両のトラクションとアジリティが向上する、としている。