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【トヨタ bZ4X】BluE Nexus初のeAxleを採用、高い動力性能と小型化を実現

  • 《写真提供 デンソー》
  • 《写真提供 トヨタ自動車》
  • 《写真提供 デンソー》

BluE Nexusとアイシン、デンソーの3社は、高い動力性能と小型化を実現し、車両の電費向上に貢献するeAxleを共同開発。トヨタ自動車が5月12日よりリース販売を開始する新型EV『bZ4X』に搭載される。

BluEは、2019年4月に設立された電動化システム・電動駆動モジュールの開発・販売会社。アイシンとデンソー、トヨタの電動化における強みを結集することで、世界中の顧客ニーズに応え、電動車のさらなる発展・普及、社会のカーボンニュートラルに貢献していくことをめざしている。

eAxleは、モーター、インバーター、トランスアクスルを一体化した電動駆動モジュール。BluE、アイシン、デンソーはFWD車向けの150kW仕様(フロント)、4WD車向けの80kW仕様(フロント/リア)の3機種を新たに共同開発した。

開発品では、デジタルシミュレーションなど、これまでに培ってきた技術から導き出したeAxle内の最適な冷却、熱マネジメント技術の採用、およびインバーターの積層両面技術進化により出力密度を向上。長時間かつ高トルクで出力可能な高い動力性能を実現した。また、モーターの最適磁気設計、コイルエンド短縮接合技術、eAxle向け低粘度オイル、新RC-IGBTなどの損失低減技術により、トップクラスの電費を実現した。

さらに、インバーターをトランスアクスルに内蔵するBuilt-in構造、モーターの小型化、アウトプットシャフト採用による軸間短縮といった技術で、eAxleの大幅なコンパクト化を実現。フロントは前後方向の長さ、リアは高さを低減し、車内空間や荷室空間の拡大に寄与している。

アイシンは、2004年に初めてハイブリッドトランスミッション発売してから500万台以上の電動ユニットを、デンソーは1997年の初代『プリウス』発売時から2000万台以上のインバーターを開発・生産してきた。今回、両社の知見に加え、BluEの各コンポーネントの最適化やモジュール化に関する知見、車両への適合力を生かすことで、BluEとして初のeAxleを開発した。今後も3社はそれぞれの強みとノウハウを生かし、小型、高効率、低コストな製品開発を進めていく。