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550馬力SUVがF1メディカルカーに…英アストンマーティン『DBX』

  • 《photo by Aston Martin》
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アストンマーティンは2月24日、SUVの『DBX』(Aston Martin DBX)が2022年シーズンのF1の公式メディカルカーに起用されると発表した。

◆F1マシンにヒントを得たグリーンのカラーリング
F1の公式メディカルカーの開発は、アストンマーティンの英国本社のエンジニアリングチームが担当した。英国シルバーストーンにあるアストンマーティンの施設において、高速耐久性評価やアグレッシブなサーキット走行などを初めとするテストを繰り返した。あらゆる天候条件で性能を発揮できるよう、ダイナモ気候チャンバーでのテストも行われた。

アストンマーティンDBXのメディカルカーは、ライムグリーンのアクセントを配した「アストンマーティン・レーシンググリーン」をまとう。この色は、「アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラ1」チームのマシンからヒントを得たものだ。また、フロントバンパーの下部には「ライム・エッセンス」のピンストライプが添えられた。このカラーは、アストンマーティンのレースの血統を物語るものだという。

また、アストンマーティンDBXのメディカルカーには、FIAメディカルカー専用グラフィック、LEDリアナンバープレート、ルーフレールのLEDライトバーなどが追加されている。

◆レーシングローブが計測するドライバーの生理学的データをリアルタイムで表示
F1の公式メディカルカーには、大型の医療バッグ、AED(自動体外式除細動器)、消火器2台、火傷対応キットなど、多くの装備を搭載する。容量632リットルのトランクスペースを備えたDBXには、充分な余裕があるという。

インテリアのトリムは、市販車から変更はない。ただし、リアシートの中央席は取り外されて、乗車定員は4名とした。それぞれの位置に6ポイントのセーフティーハーネスを備えたスポーツバケットシートが装着されている。公式メディカルカーには、FIAフォーミュラ1のメディカル・レスポンス・コーディネーターのイアン・ロバーツ氏と現地の医師、ドライバーが乗り込む。残りの1名分は、F1ドライバーを乗せてピットレーンまで移動しなければならない時のために、空けてある。

ダッシュボードには2つのスクリーンが設置されており、レースのライブ映像を表示する。もう1つのスクリーンには、最先端テクノロジーを駆使したレーシングローブが計測するドライバーの生理学的データがリアルタイムで表示され、事故発生時には、ドライバーの状態について重要な情報を手に入れることができる。「マーシャリング・システム」と後方の状況を伝えるカメラディスプレイも搭載されている。

◆0-100km/h加速4.5秒で最高速は291km/h
パワートレインには、4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンが搭載される。すでに、スポーツカーのヴァンテージや『DB11』にも搭載されているこのV8エンジンは、DBX用にさらに性能が引き上げられ、最大出力550ps、最大トルク71.4kgmを引き出す。

トランスミッションは9速ATだ。アクティブ・セントラル・ディファレンシャルとエレクトリック・リアLSD(eデフ)を備えた4輪駆動システムにより、車両の前後および左右のリアアクスル間で、トルクを正確に配分することができる。動力性能は0~100km/h加速を4.5秒で駆け抜け、最高速は291km/hに到達する。高性能なDBXによって、FIA医療チームは緊急事態に迅速に対応することが可能になるという。

なお、アストンマーティンDBXの公式メディカルカーは、2022年シーズンのF1第3戦として、4月10日にオーストラリア・メルボルンで決勝レースを行うオーストラリアGPにおいて、実戦デビューを果たす予定、としている。