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ルノーの新型SUV『オーストラル』、3月8日デビューが決定

  • 《photo by Renault》
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ルノーは、新型SUVの『オーストラル』(Renault Austral)を3月8日、ワールドプレミアする。オーストラルは、『カジャー』の後継となるCセグメントSUVだ。

◆アジャイルでタフな印象を与えるプロポーション
オーストラルのデザインは、ショルダーラインをより筋肉質にすることに重点を置いている。シャープでアスレチック、そしてモダンなオーストラルは、アジャイルかつタフな印象を与えるプロポーションを目指しているという。

また、ホイールアーチの上側を横切る線は、新たな塊感を生み出すという。オーストラルの力強くダイナミックなラインは、ルノーの新しいデザイン言語を反映したもの、と自負する。

オーストラルのデザインの特長のひとつが、下半身に沿って走る明確な折り目だ。車両の前方に角度をつけることにより、シルエットのダイナミックさを強調することを狙う。横から見ると、オーストラルは静止している時でも動的で、前方に跳ね上がっているように見えるという。

オーストラルの新技術は、ヘッドライトとテールランプにも組み込まれている。フロントには、目を引くヘッドランプとグリルがレイアウトされる。『メガーヌE-TECHエレクトリック』に初採用されたマイクロオプティックテクノロジーによるLEDテールライトが、オーストラルにも拡大展開される。

マイクロオプティックテクノロジーは、プレキシガラスを使用しており、プレキシガラスの表面と内側に直接、線とパターンが刻まれた。LEDテールライトが点灯すると、刻まれた線が透き通るように輝き、すぐに識別できる外観を演出するという。また、2つの大きなC字型のテールライトは、エンブレムと一体でデザインされる予定だ。

◆トランスミッションのトンネルをなくし後席スペースを拡大
インテリアは、ダッシュボードがスリムで幅広く、ドアパネルと一体デザインとした。これにより、前席の乗員にコックピット感覚をもたらすことを狙う。ドアパネルに高さを持たせたのは、乗員に安心感を与えるためだ。

インテリアはモジュール設計とした。複数の収納エリアがあり、大型のスライド式アームレストが装備される。コンソールには、2つの大きな収納部分と、スマートフォンを置くための場所がある。スマートフォンを誘導充電することもできる。室内の収納スペースは、合計で30リットル以上とした。

トランスミッションのトンネルをなくし、後席スペースを拡大する。荷室のスイッチ操作によって、後席をスライドさせ、折りたたむことが可能。前席と後席の乗員が、コミュニケーションを取りやすいように、シートを設計したという。

◆12インチと12.3インチの2つのディスプレイ
ダッシュボードには、2つのスクリーンで構成されるL字型のデジタルディスプレイ「OpenR」をレイアウトする。縦長の12インチスクリーンは、ダッシュボード中央に配置された。ドライバーの正面には、12.3インチのディスプレイが組み込まれる。

2つの画面の大きさは、合計で24.3インチ( 774平方cm)に及ぶ。表示領域を最大化し、特別な没入型体験を実現するのが狙いだ。ルノーによると、市場で最大のスクリーンのひとつになるという。

ダッシュボードには、高度なマイクロブラインド技術を導入した反射防止コーティングによって、バイザーを廃した。ダッシュボードのスクリーンには反射防止コーティングが施され、コンピューターのプライバシースクリーンと同じマイクロブラインドテクノロジーを採用した。これにより、メーターを日光から保護するバイザーを不要にしている。

◆日本の蒔絵の技法で処理されたウッドを採用
乗員が触れる部分は、ソフトで高品質な素材を選ぶことを重視した。「Iconic」グレードには、オープンポアウッド仕上げを採用する。ダッシュボードは、マット仕上げとし、パッドを入れたカバーで覆われている。これにより、ソフトな感触を実現した。ダッシュボードのライトストリップはドアパネルまで伸びている。

日本の蒔絵の技法で処理されたウッドなど、上質な素材をインテリアに採用した。蒔絵の技法は、布を使って金属顔料を木材に塗布することにより、自然な木目を強調するものだ。エレガントなサテンクロームトリムが、通気ダクトに配されている。

「テクノ」グレードでは、シート生地の色合いがブラックからライトグレーに変化する。センターコンソールは、きめの細かいカバーにサテンクロームトリムのハンドレストを組み込む。飛行機と高級時計からインスピレーションを得たデザインは、精密な職人技を連想させることを目指した。前後にスライドさせると、「カチッ」という機械的な音がする、としている。