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空港の草刈作業を自動化、ヤンマーのロボットトラクター導入…鹿児島など5カ所

  • 《写真提供 ヤンマーホールディングス》
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ヤンマーアグリジャパン(YAJ)は、国交省が推進する空港内緑地部の草刈自動化施工の導入にて、興和ビルメンテナンスを通して鹿児島空港へYTトラクター『YT488A ロボット仕様』を2台納入した。

空港着陸帯などの地表面には、航空機の安全な運用を目的に植生が施されている。着陸帯の維持管理費における草刈関係の割合は41%と高く、航空機の運行時間外での作業が中心となるため、時間的制約や対応者の確保などの課題があった。これらの課題に対して、アグリ事業の開発と興和ビルメンテナンスが共同で空港草刈作業におけるロボットトラクターの活用効果を検証し、YAJによる納入が実現した。

YAJは、農家の担い手確保、ノウハウの継承が課題となっている農業の省力化・自動化の実現に向け2018年、スマートパイロットシリーズの第1弾としてロボットトラクターを発売した。

ロボットトラクターは、GNSSなどの位置情報を元に作業区域・ルートを登録し、専用のタブレットで自動作業の設定、開始/停止ができる。事前に設定した経路にて、ステアリング操作、作業機昇降、前進・後進切替え、停止、PTO(パワーテイクオフ)入・切、車速調整などを自動で実施。レーザーや超音波で物体との距離を計測する安全センサーを搭載し、人の接近や障害物を検知すると条件に応じて自動で減速・停止する。

今回のロボットトラクター採用により、これまで有人の操縦による草刈機(トラクター)で行っていた空港における草刈・集草作業を自動化することで、作業者不足の解消が期待されている。今後、鹿児島空港を皮切りに、丘珠空港、北九州空港、八尾空港、那覇空港の5か所に順次納入していく。