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アウディ RS3スポーツバック 新型、2.5ターボは400馬力…欧州発表

  • 《photo by Audi》
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アウディは7月19日、新型『RS3スポーツバック』(Audi RS 3 Sportback)を欧州で発表した。

同車は、新型『A3スポーツバック』をベースに、アウディスポーツが開発した高性能モデルだ。アウディ「RS」シリーズの最新モデルになる。

◆0- 100km/h加速3.8秒で最高速は290km/h

新型にも、従来型と同じく、直噴2.5リットル直列5気筒ガソリンターボ「TFSI」エンジンが搭載される。最大出力は400psと変わらないが、その発生回転数は5600rpmと、従来型よりも引き下げられ、7000rpmまでそのパワーを維持する設定とした。

最大トルクは51kgmと、従来型比で2kgm引き上げられた。最大トルクは2250~5600rpmの幅広い回転域で発生する。この結果、新型はとくに低速域の加速パフォーマンスが、さらに強化されているという。新しいエンジンコントロールユニットは、すべての駆動コンポーネントとの通信速度を向上させた。

5気筒エンジンのパワーは、7速デュアルクラッチトランスミッションによって路面に伝達される。エンジン点火順序は、1-2-4-5-3と独自のシーケンスが採用されたことで、特長的なサウンドを発生する。エキゾーストシステムには、完全可変タイプのフラップ制御システムが採用され、中間ポジションに設定することも可能になったため、サウンドの幅がさらに広がっているという。

新型の動力性能は、0~100km/h加速が3.8秒、最高速は250km/hでリミッターが作動する。オプションで最高速を280km/hに引き上げることも可能。さらに、「RSダイナミックパッケージ」とセラミックブレーキを装着すると、最高速は290km/hに到達する。新型は、加速性能と最高速においても、クラス最高の数値を誇る、と自負する。

◆RS専用のスポーティなエクステリア

フロントにワイドなRSバンパーを装着する。ベース車両からデザインが変更されたシングルフレームには、ハニカムグリルが組み合わされ、大型エアインテークも採用された。フラットなウェッジシェイプLEDヘッドライトとLEDテールライトが標準装備される。どちらのシステムにも、「ダイナミックターンインジケーター」が組み込まれる。「マトリクスLEDヘッドライト」は、オプションで選択できる。

ダークカラーのベゼルには、エッジのあるデジタルデイタイムランニングライトを内蔵した。3×5ピクセルのLEDセグメントを採用する。「ダイナミックリービングホーム/カミングホーム」機能が作動すると、左側ヘッドライトにはチェッカーフラッグが描き出され、ドライバー側にはRS3の文字が投影される。走行中は両側に、チェッカーフラッグライトが点灯する。

フロントホイールアーチ後方には、新たなデザインエレメントとして、エアアウトレットが設けられた。ブラックトリムのロワーサイドシルもデザインが見直され、大きく張り出したホイールアーチも装備する。フロントトレッドは、従来型と比較して33mm拡大された。リアトレッドも10mm広げられている。

10Yスポークデザインの19インチ鋳造ホイールが標準装備される。RSロゴが施された5Yスポークホイールがオプションで選択できる。リアには、ディフューザーを組み込んだRS専用リアバンパーを装備した。2つの大きな楕円形テールパイプを備えたRSエキゾーストシステムも採用されている。

◆12.3インチディスプレイを備えた「アウディバーチャルコクピットプラス」

インテリアにも、数多くのRS専用コンポーネントを装着する。12.3インチディスプレイを備えた「アウディバーチャルコクピットプラス」が標準装備される。このディスプレイは、エンジン回転数をバーグラフで表示するだけでなく、出力とトルクをパーセンテージで表示することも可能だ。

マニュアルモードで作動するRS専用のシフトインジケーターは、グリーン、イエロー、レッドと色を変えながら、レーシングカーのように点滅して、理想的なシフトアップタイミングをドライバーに知らせる。10.1インチタッチディスプレイには、クーラント温度、エンジン温度、トランスミッションオイル温度、タイヤ空気圧が表示される。また、RS3としては今回初めて、シフトライトインジケーターの他、各種情報をドライバーの視界内のフロントウィンドウに表示するヘッドアップディスプレイも設定されている。

新型には、「モジュラービークルダイナミクスコントローラー(mVDC)」を搭載する。この集中制御システムは、横方向のダイナミクスに関連するすべてのコンポーネントからデータを取得し、それらのコンポーネントがより正確かつ迅速に作動できるように調整する、としている。