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ジープにV8復活、470馬力の ラングラー を一般公開…アトランタモーターショー2021に出展へ

  • 《photo by Jeep》
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ステランティス傘下のジープブランドは4月8日、『ラングラー・ルビコン392』(Jeep Wrangler Rubicon 392)を、米国で4月14日に開幕するアトランタモーターショー2021に出展すると発表した。ラングラー・ルビコン392の実車が、モーターショーで初めて一般向けに公開される。

ラングラー・ルビコン392は、ジープブランドにとって、およそ40年ぶりのV型8気筒エンジン搭載車だ。ラングラーの歴史をたどると、市販モデルでV8エンジンを搭載していたのは、1981年のジープ『CJ』が最後だった。当時の5.0リットルV8エンジンは最大出力125hp、最大トルク30.4kgmを発生していた。

ジープのファンからは近年、V8エンジン搭載の『ラングラー』を求める声が多く寄せられていたという。そこでジープは、ラングラー・ルビコン392を発表した。車名の「392」とは、V8エンジンの排気量の6.4リットルが、392立方インチであることに由来する。

◆専用デザインのエクステリア

ラングラー・ルビコン392は、大胆なデザイン、ワイドなトレッド、台形のホイールフレアで、ラングラーのオリジナルのデザインテーマを維持している。車高は工場出荷時に約50mm引き上げられ、個性と存在感が強調された。

ラングラー・ルビコン392は、史上最強のラングラーをアピールするブロンズのアクセントを採用した。ブロンズのアクセントは、ボンネットの文字、フロントとリアの牽引フック、FOX製ショックアブソーバーなどに配されている。ブロンズ仕上げのホイールのサイズは17× 7.5インチとした。

ピックアップトラックの『グラディエーター』から採用された40mm隆起したボンネットフードは、アグレッシブな雰囲気を放つ。フードスクープは、エンジンに冷気の取り入れる役割を果たす。フードスクープの両側に「392」のバッジが付いており、歴代ラングラーで最も排気量が大きいことを示している。

革張りのインテリアには、ブロンズステッチが施されている。レザーシートは、「Rubicon 392」のロゴ入り。このレザーシートは、アッパーボルスターでドライバーの快適性とホールド性を高めている。

◆ラングラー史上最強の6.4リットルV8エンジン

排気量6.4リットルのV型8気筒ガソリン自然吸気エンジンは、最大出力470hp、最大トルク65kgmを獲得する。コンセプトカーの『ラングラー・ルビコン392コンセプト』の最大出力450hp、最大トルク62.2kgmから、パワーは20hp、トルクは2.8kgm引き上げられた。470hpの最大出力は、ラングラー史上最強という。

オンロードとオフロードのパフォーマンスにとって重要なのは、V8エンジンのピークトルクのおよそ75%が、ほぼアイドリング回転数の領域から得られることだ。これにより、0~96km/h加速4.5秒の加速性能や、急勾配でのエキサイティングなパフォーマンスを可能にしている。

このV8エンジンには、気筒休止テクノロジーを採用する。高速道路でのクルージングなど、エンジン負荷が少ない場合に、8気筒の半分の4気筒を休止する。燃料タンクに取り付けられた高性能ポンプは、過酷な条件下でもV8エンジンに燃料を供給し続ける。

◆ラングラー初のアルミ製パドルシフト

トランスミッションは、パフォーマンスを重視した高トルク対応の8速AT「TorqueFlite8HP75」。走行条件に応じて、素早いシフトチェンジを実現する。新デザインのパフォーマンスステアリングホイールには、ラングラーとしては初めて、アルミ製パドルシフトが付く。

8速ATのギア比は、オフロードから高速道路まで対応する最適な設定とした。各ギア間のステップを、小さくしている。

「アクティブデュアルモードエキゾースト」を標準装備した。システムは自動的に作動し、エンジン負荷が高い時、排気システムのバルブを開き、排気背圧を低減する。ドライバーはボタンを押して、システムを作動させることも可能だ。デュアルパイプパフォーマンスエキゾーストシステムには、クワッドテールパイプが備わっている。