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ボルボ『EX90』の車内があの「アビーロードスタジオ」に、音響環境を自由にカスタマイズ
ボルボカーズは、英国の伝説的な録音スタジオのアビーロードスタジオの独特な音響環境を再現する音響技術「アビーロードスタジオモード」を発表した。今後工場から出荷される『EX90』および『ES90』のバウワース&ウィルキンス製オーディオシステム搭載車に、このサウンドモードが標準装備される。
この技術は現在、バウワース&ウィルキンス製ハイファイオーディオシステムを搭載したEX90の全車種で利用可能となっている。今後数週間以内に無料のOTA(オーバー・ジ・エア)アップデートとして提供される。
この技術は、バウワース&ウィルキンスとアビーロードスタジオが共同開発したもの。同スタジオ特有の音響空間と、音楽史上最も尊敬されるアルバムを制作したアーティストやエンジニアが使用した機材の音響特性からインスピレーションを得ている。
アビーロードスタジオモードには、異なるリスニングスタイルに最適化された複数のプリセットが用意されている。さらに、プロデューサーモードでは、ユーザーが独自の音響設定を作成できる。レトロなビンテージサウンドから深みのあるモダンサウンドへの調整、ステレオサウンドフィールドの拡張・縮小、音響環境の調整など、プロデューサーやエンジニアと同様の操作が可能だ。
このOTAアップデートは、ソフトウェア定義車両の継続的改善を目指すボルボカーズの取り組みにおいて、最も重要なアップグレードの一つとなる。今後工場から出荷されるEX90および『ES90』のバウワース&ウィルキンス製オーディオシステム搭載車には、このサウンドモードが標準装備される。
EX90は、ボルボカーズがこれまでに製造した中で最も静かなキャビンを持ち、25個のスピーカーがキャビン内に精密に配置されている。オプションのバウワース&ウィルキンス製オーディオシステムは、優れた車内音響環境を提供する。
この1610ワットシステムはドルビーアトモスコンテンツの再生が可能で、バウワース&ウィルキンスのエンジニアがボルボカーズのオーディオチームと密接に協力して開発・調整を行った、としている。