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ポルシェ 911タルガ 新型…992世代、第3のボディ発表

  • 《photo by Porsche》
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独ポルシェ(Porsche)は5月18日、新世代ポルシェ『911』(992型)に「タルガ」ボディを追加設定、発表した。太い「タルガ・ロールバー」の前方、運転席のルーフは自動開閉式(所要19秒)で、リアウインドウはラップアラウンドする。「クーペ」、「カブリオ」と合わせてトリオが揃った。

新型911タルガは「911タルガ4」と「911タルガ4S」の2仕様が用意される。いずれも四輪駆動で、パワートレインは3.0リットル6気筒ボクサーエンジンだ。タルガ4では出力283kW(385PS)、「スポーツクロノ」パッケージを選択すれば0-100km/h加速は4.2秒。これは従来型より1/10秒の短縮になる。最高速は289km/h(従来型比2km/hプラス)。タルガ4Sは出力331kW(450PS)、0-100km/h加速は同様に3.6秒で、従来型より0.4秒短縮した。最高速は304km/h(従来型比3km/hプラス)に達する。

どちらの仕様も8速デュアル・トランスミッション(PDK)を採用し、インテリジェント四輪駆動システムであるPTM=ポルシェ・トラクション・マネジメントが標準設定だ。欧州仕様のタルガ4Sでは新開発の7MTギアボックスも選べる。ハンドルは左ハンドルで、日本市場向けには右ハンドルも設定される。

「カレラ」と同じく、新型タルガもエンジンパワーが増強され、結果としてパフォーマンスと日常ユースの両方で性能が向上したという。タルガ4の最高出力283kW(385PS)は6500rpmで発揮され、従来型より11kW(15PS)強力だ。最大トルクは450Nmで、1950~5000rpmという幅広い回転数域で得られる。タルガ4Sの最高出力331kW(450PS)は従来型より22kW(30PS)のプラス。最大トルク530Nmは従来型より30Nmのプラスで、この数字は回転数2300~5000rpmで発揮される。

新型タルガの外観は、992世代に共通のデザイン要素でコントロールされている。従来型と比べるとホイールアーチの存在感が増しているようだ。ボンネットの段差は初代911を連想させるかもしれない。前後エンドの一部を除いてボディはアルミニウム製だ。

新型タルガのインテリアはクリアな造形で、直線的なダッシュボードと奥まった計器類は、70年代の911がヒントだという。センタースクリーンは10.9インチ、ここでポルシェ・コミュニケーション・マネジメント(PCM)を操作する。PCMには標準でオンライン・ナビゲーションが含まれる。ナビには欧州仕様ではSwarmデータを活用するが、日本仕様では通常のオンラインナビになる予定。