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【ホンダ アコード 新型】合言葉は New Age, New ACCORD[詳細画像]

  • 《撮影 雪岡直樹》
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ホンダは、上級セダン『アコード』をフルモデルチェンジ。2017年より北米では販売が開始されていたが、2年半遅れで日本導入。10代目となる新型は、プラットフォームを刷新し、2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」を搭載する。

ボディーサイズは全長4900×全幅1860×全高1450。

◆存在感溢れるスタイリング

テストコースで“先行車”とよばれるテストカーを走らせるところからエクステリアデザインの開発をスタートさせた新型アコード。低重心・低慣性の新世代プラットフォームが生み出す走りのイメージをトレースし、ロー&ワイドかつクリーンなエクステリアデザインを実現した。

薄型ヘッドライトとシャープなクロームバーが一体デザインとなったフロントフェイスや18インチアルミホイールが新型アコードの力強さを強調。伸びやかなフロントノーズ、スポーティかつ安心感の高いスリークキャビン、従来モデルに対し55mm伸びたホイールベースがもたらすプロポーションが新型のロー&ワイド感を高める。

コンサートホールに着想を得たインテリアデザインは、「上質な空間で圧倒的に気持ちよく走るという体験」をコンセプトに据え、操作性の良さと機能美の両立を目指したという。フロントピラーの下端を後方に引くとともにスリム化することで、水平視野角を従来モデルに対し、約10%拡大。また、ヒールポイントとヒップポイントを下げることで新型アコードでは安定感のある運転姿勢を確保した。

ステアリングホイールには本革のスムースレザーを採用し、つや消し仕上げのゼルコバウッドをモチーフにしたインテリアパネルをインストルメントパネルとドアライニングにあしらい、エアコンのダイヤルやハンドルにはプラチナクロームメッキを施した。

外装色は既存のホワイト、ブラック、シルバーの他に、ブルーとレッドを新設定。インテリアはブラックとアイボリーの2種類が用意されている。

◆新世代プラットフォームが走りにもたらすこと…

新型アコードでは、フルモデルチェンジに伴いクルマの根本である新世代プラットフォームをゼロから再考。新たなプラットフォームは、安定走行のカギとなる低い重心高、余分な挙動変化を低減する低慣性モーメントを追求しつつ、軽量かつ高剛性な構造を実現した。

また、ダンパーの減衰力を4輪独立で制御するアクティブ・ダンパー・システムをアコードとして初めて採用。軽快なハンドリング性能とフラットな乗り心地を高次元で両立させた。その他にも、乗り味をドライバーの好みやシチュエーションによって変更出来るドライブモードに「COMFORT」モードを追加している。

新型は、最高出力145PS、最大トルク175Nmを生み出す2.0リットルアトキンソンサイクルエンジンに最高出力184PS、最大トルク315Nmを発生させる2モーター式ハイブリッドシステム「e:HEV」を組み合わせたパワーユニットをフロントに収める。走行時にメインとなるのは、エンジンで発電しモーターで走行する「ハイブリッドドライブ」。状況に応じて、バッテリー電力のみで走行する「EVドライブ」やエンジンで直接タイヤを駆動する「エンジンドライブ」に切り替わる。搭載するエンジンの熱効率を40%以上にまで向上させたことも相まり、WLTCモード燃費で22.8km/リットルを実現した。

◆クラストップの荷室スペースを実現

新たなプラットフォームの導入やロングホイールベース化などの恩恵は室内空間にも現れている。従来のモデルと比較し、後席の周り空間は50mm、足もと空間は70mmも拡大。リチウムイオンバッテリーや制御用ECUが一体となったインテリジェントパワーユニット(IPU)をリアシート背面から後部座席の下へ再配置することで、トランク容量を149リットル拡大し、クラストップの荷室スペースを実現した。

また、プラットフォームの刷新により衝突安全性能が向上。乗員へのダメージを軽減しながらも、相手車両や歩行者の安全を考慮に入れた。歩行者の衝突を検知すると、フロントフード後部を持ち上げ、歩行者の頭部への衝撃を低減する「ポップアップフードシステム」を採用。新型アコードは、先進安全運転支援システム「Honda SENSING」を標準装備。新たに後方誤発進抑制機能とオートハイビームが追加された。

新型アコードの価格は、465万円から。「New Age, New ACCORD」というメッセージとともに2月21日より販売が開始されている。