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ホンダ CR-V 新型、ライバルに対するアドバンテージは総合力?

  • 《撮影 雪岡直樹》

日本におけるSUVマーケットは順調に伸びていて、これからも拡大が予想されている。今回のホンダ『CR-V』復活や、予告されているトヨタ『RAV4』の日本復帰もそれを反映したものといっていいだろう。

新型CR-Vは日本でいうところのミドルクラスで、スバル『フォレスター』、日産『エクストレイル』、マツダ『CX-5』、三菱『アウトランダー』など市場には競合ライバルも多い。CR-Vはそれら魅力あふれるライバルたちとどう戦っていくのかも興味深いところである。

そんなライバルたちに対するアドバンテージを、本田技研工業で新型CR-Vの商品企画を担当した安井貴政さんに尋ねてみた。

「SUVってどこでバランスをとるかが非常に重要。あまりにオフロード寄りにしたり、逆に街乗りに特化してしまうとそこが長所にもなるけれど、逆に犠牲にしてしまう部分もある。新型CR-Vはそのあわせどころ、バランスが優れていると思います」

なるほど、大切なのはバランス感覚というわけだ。

「『ここが』という大きな特徴は目立ちませんが、日常的にSUVを使うユーザーが便利さを実感できるユーティリティとか走りの感覚のよさなどを感じて頂けるとうれしいですね。総合的に見てもらえば、良さが伝わると思います」(安井さん)

もちろんピンポイントで見てもライバルに勝っている部分がある。たとえばエンジンだ。たとえば1.5リットルのターボエンジンはライバル勢の2.0リットルの自然吸気に比べると出力で勝っている。