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ホンダ CR-V 新型の日本デビューはなぜ遅れた?

30日に正式発表された新型ホンダ『CR-V』が異例なのは、先代の販売終了から時間を空けての“復活”となったこと。

先代の販売終了(ホンダ公式ウェブサイトから消えたタイミング)が2016年8月だったことを考えると、約2年の充電期間を経ての復活となる。一般的なフルモデルチェンジによる新型への切り替えタイミングとは違うのだ。ちなみに北米では、2016年のうちに新型が登場している。

果たしてその理由はどこにあるのだろうか?

「日本市場に出したい仕様が用意できるのがこのタイミングになってしまったからです」というのは、商品企画を担当した本田技研工業の安井貴政さん。

「日本では1.5リットルのガソリンターボとハイブリッドを用意しましたが、アメリカは2列シートで1.5リットルターボと2.4リットル自然吸気のガソリンモデルしかありませんでした。追って中国でハイブリッドが登場して、東南アジアでは3列モデルを用意したのです。最善の状態で日本に投入したいと考え、結果として空白期間ができてしまいました。タイミングとしては北米からは2年も遅くなってしまいましたね」

ひとつの背景にあるのは、自動車メーカーがグローバル企業であるのと同時にクルマ自体もグローバルで販売される商品だという事。日本の自動車メーカーが売るクルマだからといって、最初のデビューが日本とは限らないのである。