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ヤンマー、自動直進機能搭載の乗用田植機発売へ ロボット農機第3弾

  • 《画像:ヤンマー》
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ヤンマーアグリは、乗用田植機「YR-Dシリーズ」に自動直進機能を搭載した直進アシスト田植機「YR6D/8D」を追加し、2020年1月1日に発売する。

近年、農地の集約による経営の大規模化や、就農者減少・高齢化による人手不足といった課題を抱える農業分野にて、ICTを活用した作業効率化が求められている。新機種はロボットトラクター、オートトラクター、オート田植機に続く自動運転技術「スマートパイロット」シリーズの第3弾となる。

新機種はD-GNSS方式の直進専用自動操舵システムを採用し、3つのボタンを操作するだけで自動直進が可能。事前に基準線のA点・B点を登録することで、基準線に平行に、まっすぐ正確な植付けを行う。また、A点・B点を一度登録すると、一定時間GNSS情報を記憶しているため、休憩や苗補給でエンジンを切ってもすぐに作業を再開可能。長時間の田植作業でも自動操縦で大幅に疲労を低減する。

また、旋回時の一連の作業を自動化する「すこやかターン(自動植揃え機構)」を搭載する。ハンドルを切るだけで植付が自動停止し、植付部が上昇。旋回を終えたらハンドルを戻すだけで植付部が自動で下降し、植え始め位置も隣接条ときれいに揃える。

密苗は、慣行栽培とほぼ同じ管理方法で、規模や地域、品種に関わらず、収量も慣行と同等を確保する。今までと同じ面積を少ない育苗箱で植えることができ、資材費や人件費の削減、身体的負担の軽減に貢献。密苗技術と自動操舵を掛け合わせることで、稲作農業におけるさらなるコスト削減と省力化を実現する。

価格(税別)は285万5000円から494万5000円。