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ルノー メガーヌ R.S. 新型、最強の「トロフィーR」…受注をフランスで開始

  • 《photo by Renault》
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ルノーは11月12日、新型『メガーヌR.S.トロフィーR』(Renault Megane R.S.Trophy R)の受注をフランス本国で開始した。現地ベース価格は5万5900ユーロ(約670万円)で、世界限定500台を2019年内に発売する計画だ。

◆軽量化でサーキット志向を鮮明に

新型メガーヌR.S.トロフィーRは、新型『メガーヌR.S.』の高性能モデル、新型『メガーヌR.S.トロフィー』をベースに、さらなる軽量化を図るなど、よりサーキット志向を鮮明にした新グレードだ。

新型メガーヌR.S.トロフィーRは、ルノースポールが開発を担当した。アクラポヴィッチ、ブレンボ、ブリヂストン、オーリンズ、サベルトなどのパートナーと協力して、開発が行われた。

アクラポヴィッチは排気システム、ブレンボはブレーキ、ブリヂストンはタイヤ、オーリンズはサスペンション、サベルトはシートの開発を手がけた。ベース車両に対して、後席を廃止するなど、最大130kgの軽量化を実施した。エアロダイナミクス性能とシャシー性能の引き上げも図られている。

◆1.8リットル直4ターボは300hpに強化

新型メガーヌR.S.トロフィーRでは、新型メガーヌR.S.の直噴1.8リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンをベースに、ターボチャージャーや排気系を中心にしたチューニングを行う。中でも、ターボチャージャーはセラミックボールベアリングコーティング技術を採用して、レスポンスの向上を図った。

この結果、新型メガーヌR.S.トロフィーRでは、最大出力300hp/6000rpm、最大トルク40.8kgm/3200rpmを獲得した。ベース車両に対して、パワーは20hp、トルクは1kgm引き上げられている。トランスミッションは6速MT。0~100km/h加速5.4秒、最高速262km/hの性能を備えている。

◆足回りも強化

オーリンズと共同開発したデュアルフローダンパーを装備する。フロントとリアの両方で調整が可能となっており、車高は最大16mmダウンできる。後席は取り外され、ボディシェルのねじり剛性を向上させるストラットブレースを追加している。

4輪操舵システムの「4コントロール」によって、コーナリング性能を追求しており、狙った走行ラインを正確にトレースし、的確なステアリングと安定したロードホールディングを可能にするという。タイトコーナーでは俊敏さ、高速コーナーでは確かな安定性を発揮する。

さらに、ラリーのテクノロジーの「4HCC」がタイヤの路面への接地性を高め、高いレベルのロードホールディングを実現する。路面突起や高速走行時の目地段差など、上下動に起因する走行中の衝撃も軽減しており、あらゆる路面状況で乗り心地を維持しながら、高水準のコーナリングを追求している。

タイヤはブリヂストンと共同開発された「ポテンザS007」で、タイヤサイズは245/35R19だ。ブレンボ製のブレーキキャリパーを標準装備する。ローター径はフロント355mm、リアが290mm。オプションでカーボンセラミックが選択でき、フロントのローター径は390mmに拡大する。

◆空力性能をさらに追求

外観は、フロントバンパーのエアロブレードが、赤で仕上げられており、カーボンファイバー製のリアディフューザーには、F1タイプの湾曲したブレードを装備する。フロントバンパーとフロア下の新設計のフェアリングは、リアディフューザーへの空気の流れを最適化。さらに、アクラポヴィッチのチタン製エキゾーストは、ディフューザーと一体デザインのテールパイプを備えており、空気の流れの乱れを最小限に抑える。これらの変更により、ベース車両に対して2倍のダウンフォースを獲得している。

「NACA」インテーク付きの新開発ボンネットを採用した。エンジンの下にある通気ダクトと組み合わせることで、空気の流れを7%改善する。サーキットなどでのハード走行でも、エンジンルームの冷却を最適化する。停止時にはボンネットにセットされた横方向のルーバーが、NACAダクトとともに作動し、エンジンの熱を外へ逃がす設計としている。