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マツダ藤原副社長「マツダ地獄はなくなった」とするも、直6ラージモデル投入は1年延期

  • 《撮影 小松哲也》
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マツダの藤原清志副社長は11月1日に都内で開いた決算説明会で、ブランド価値向上の取り組みにより「マツダ地獄はなくなった」とする一方で、2021年に予定していた直列6気筒エンジン搭載のラージクラスモデルの投入時期を1年ほど遅らせることも明らかにした。

マツダ地獄とは、以前のマツダ車は大幅な値引き販売によって、その分下取り価格も安くなり、一度マツダ車に乗ると、高く引き取ってもらえるマツダに買い替えざるを得ないという、負のスパイラル状態を表したもの。

藤原清志副社長は、2012年の『CX-5』市場投入を機に取り組んできたブランド価値向上策を引き合いに出す。「導入当初、2リットルガソリンモデルのエントリー価格は205万円だった。ディーゼルエンジンは258万円でスタートし、最上級モデルは319万円だった。420Nmの圧倒的なトルクによる力強い走り、そして燃費、そしてデザインにより、価値と価格が高いレベルでバランスした商品であった。高い価格帯のクルマを選んで頂き、台当たりの売り上げも向上することができた」。

「その後、時代に必要とされる最新技術、先進安全技術など、そして新しいデザインを商品改良で取り入れることで、エントリー価格の上昇や上級グレードの拡充によって、販売平均価格の上昇と売り上げ増を実現することができた」と振り返った。

続けて「その過程において、残価を高く維持され、、残価設定型ローンのサポートもあり、新しいクルマへの短期間での乗り換えを促進することができたと考えている」とした上で、「マツダ地獄はなくなった」と結論付けた。

さらに藤原副社長は「これをラージ商品群で実現したいと考えている。つまり抜群の商品力を納得感のある価格で、これは現在CX-5の2.2リットル・ディーゼルエンジンにお乗りの方々が買い替えることができる価格で提供する。その上で48Vマイルドハイブリッド、プラグインハイブリッドなどを含め、より価格カバレッジを拡大し、様々な地域で様々なお客様に良い商品でリーズナブルだと喜んで選択して頂けるクルマに仕立てていきたいと思っている」と述べた。

その一方で「電気自動車『MX-30』を開発した段階で、様々勉強になったことがあり、プラグインハイブリッド系の機能開発にそのノウハウを取り入れようということで、思い切って、ラージ商品の投入時期を遅らせた。もともと2021年といっていたが、1年弱遅れる」との見通しを示した。

また藤原副社長は「基本のプラットフォームを見直すことで全体が遅れる。エンジン開発は順調に進んでいる」とも付け加えた。