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フェラーリが1000psスーパーPHEV『SF90ストラダーレ』を日本導入

  • 《写真 フェラーリ・ジャパン》
  • 《photo by Ferrari》
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フェラーリ・ジャパンは9日、ブランド初の量産PHEVの『SF90ストラダーレ』を日本市場で発表した。

「SF」はフェラーリのF1レーシングチーム、スクーデリア・フェラーリに、「90」はフェラーリチーム創立90周年にそれぞれちなむ。そして「ストラダーレ」はレーシングカーベースの「公道」仕様を意味し、高性能を示唆する。

「SF90ストラダーレによって、スクーデリア・フェラーリ創立90周年にフェラーリがパラダイムシフトを迎えたとも言えるかもしれない」とはフェラーリ・ジャパンの弁。

SF90ストラダーレは、出力1000ps、パワーウェイトレシオ1.57kg/ps、速度250km/hでのダウンフォース390kgという性能だ。ブランド史上初めて、V8がラインナップの頂点に位置した。90度V8ターボ・エンジンの出力は780psで、フェラーリ史上最強のV8エンジンだ。残りの220psは3基の電気モーターによってもたらされる。

電気モーターの1基は車両後方、エンジンと8速デュアルクラッチ・トランスミッションとの間にあり、F1で「MGUK(=モーター・ジェネレーター・ユニット、キネティック)」として知られるユニットだ。電気モーターとして車輪を駆動させる一方、減速時には車輪の回転で発電する。フロントアクスルにも2個の電気モーターを装備する。高出力を路面に効率よく伝えるため、駆動レイアウトは4WDを採用した。4WDもフェラーリの量産車では初めてだ。

電池はリチウムイオン・バッテリーを搭載、純電動の「eDrive」モードでは25kmの距離を走れる。この時は前輪駆動となる。後進はeDriveモードのみで、低速のマニューバではV8は点火しない。

東京臨海都心のテレコムセンタービルで開催された発表会には、スクーデリア・フェラーリのマッティア・ビノット代表と、本拠地イタリアGPで優勝(9月8日)した、ドライバーのシャルル・ルクレールが駆けつけた。