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ハンドルがない自律走行バスが対馬市の公道を走行 SBドライブなど実証実験へ

  • 《写真 SBドライブ》
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  • 《撮影 会田肇》

SBドライブは、対馬市および明治大学と共同で、ハンドルがない自動運転バス「NAVYA ARMA(ナビヤ アルマ)」を使った自律走行の実証実験を8月3日・4日に対馬市の公道で実施する。

実証実験は、「対馬厳原港まつり」の開催に合わせて実施するもので、来場者に、厳原地方合同庁舎とイベント会場間の移動に利用してもらい、自律走行バスの社会受容性の拡大や実用化に向けた課題の整理などに取り組む。

SBドライブは、自動運転を前提に設計された仏製バス NAVYA ARMAの公道での走行実証を目的に、同車両を改造。道路運送車両の保安基準第55条による基準緩和認定を受け、2019年6月に車両の新規登録(ナンバーの取得)を行った。今回、九州地方で初めて、一般車両の進入を制限して専用空間にすることなく公道を走行する。

NAVYA ARMAは、11人乗りのEVバス。GPSなどで自車位置を測定し、3D LiDARなどで障害物を検知して、あらかじめ設定したルートを低速で自律走行できる。走行速度やセンサーによる障害物の検知範囲などは、SBドライブが走行環境に合わせて設定。走行情報は、SBドライブが提供する自動運転バス運行プラットフォーム「Dispatcher(ディスパッチャー)」と連携可能で、遠隔地から走行の監視や車両の停止・発進、運転手への指示などを行うことができる。

今回の実証では、訓練を受けた運転手(SBドライブ社員)と、運転手を補助する保安要員が乗車。緊急時は手動運転に切り替える他、不測の事態に備えるなどの十分な安全措置を取る。