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ダイハツ タント 新型発表—安全機能てんこ盛りでも油断は禁物[新聞ウォッチ]

  • 《撮影 高木啓》
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  • 《撮影 高木啓》
  • 《撮影 高木啓》

気になるニュース・気になる内幕。今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析する新聞ウォッチ。…………

ダイハツ工業が非上場企業だからなのか、それとも、軽自動車の新車発表会だから“軽く見た”のだろうか。ダイハツが鳴り物入りで、人気の軽自動車『タント』を6年ぶりに全面改良したが、きょうの紙面をみると、各紙とも地味な掲載で、産経と東京には記事が見当たらない。

このうち、毎日は新型タントと奥平総一郎社長とのツーショットのカラー写真を取り上げていたが、朝日は「経済ファイル」の下段に小さな写真とわずか200字程度で紹介している。

それでも、各紙とも「急発進の防止や、車線をはみ出しそうになると自動でハンドルを戻すなどの先端技術を盛り込んだ」などと、安全性能を高めたというセールスポイントを中心に伝えている。また、軽自動車では初めてという、ハンドル操作をしないでも自動で駐車場に停止することもできるなど、駐車支援機能もてんこ盛りという。

最近は,高齢ドライバーの踏み間違いによる暴走事故が大きな社会問題となっているが、老若男女問わず運転が苦手なドライバーにも寄り添う予防安全システムはうれしい話だ。ただ、油断は禁物である。どんなに優れた安全機能を装備しても交通事故がゼロになるとは限らない。

例えば、ゴルフでも私のような下手なゴルファーは、どんなに高価な素晴らしいクラブを握ってもなかなか真っ直ぐに飛ばせない悩みと同じことだろう。つまり、運転に自信がないドライバーこそは、安全装置に頼ることなく、常に最善の注意を払いながらハンドルを握らなければならないのは当然である。

先日、九州などを襲った猛烈な雨が降る時には「命を守るための最善の行動」を繰り返し伝えていたが、他人の命を奪うことにもなるドライバーにも日々その行動が求められる。

2019年7月10日付

●「CASE」車のデジタル革命、専門家の経済講座(読売・8面)

●交通規制遠のく投票所、21五輪テスト大会(読売・30面)

●かっこいいトラクター続々、農業の魅力高める(朝日・6面)

●消費増税65%「景気悪化」7000社調査、政府対策を不安視(産経・10面)

●自動運転、20年後主役に、モネ・テクノロジーズ宮川潤一社長(東京・6面)

●横浜銀と千葉銀、包括提携、地銀の合従連衡再び(日経・1面)

●NEC、新卒年収1000万円超、優秀な研究者、人材確保に危機感(日経・1面)

●輸出規制国内生産影響も、VAIO「代替調達検討」(日経・3面)

●ダイハツ、新型タント発売、助手席側、乗り降り簡単(日経・12面)

●宇宙旅行社、米上場へ、米紙報道、ヴァージン系、年内にも(日経・13面)

●銘柄診断、日野自、6年6か月ぶり安値、インドネシアで販売不振(日経・16面)