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【ダイハツ タント 新型】奥平社長「なんとかナンバーワンは確保したい」

  • 《撮影 小松哲也》
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ダイハツ工業は主力の軽乗用車『タント』を全面改良し、7月9日から販売を開始した。新たな開発手法のDNGAを導入した第1弾で、最大540mmスライドする運転席の採用や運転支援システムを拡充したのが特徴。価格は122万400-187万3800円となっている。

ダイハツの奥平総一郎社長は同日、都内で開いた発表会で「タントは2003年に初代を発売し、スーパーハイト系という新しいジャンルを創出した。スーパーハイト系は現在では軽乗用車市場の45%と最も販売台数の多いカテゴリに拡大してきた。タントも非常に多くのお客様からご支持を頂き、ダイハツの基幹車種に成長した」と紹介。

続けて「まさにタントは軽自動車のど真ん中といえる商品であり、若年から子育てファミリー、シニアの方まですべてのライフステージのお客様に最適な一台だと考えている。だからこそ軽自動車を起点としているDNGAの第1弾商品はタントとした」と、DNGA初出しにした経緯を説明した。

さらに奥平社長は「新型タントをより多くのお客様の暮らしに役立てて頂きたいという思いで機能、先進技術、デザインまで全方位で進化させた。ダイハツらしい良品廉価な一台になった」と述べた。

スーパーハイト系はタントが切り開いたものの、ここ数年はホンダ『N-BOX』やスズキ『スペーシア』の後塵を拝し、2014年度についた軽トップの座から遠ざかっているのが現状だ。

しかし奥平社長は「DNGAは10年戦っていけるという思いで開発している。ピラーインドアや運転席ロングスライドシートなど室内の使い勝手や広さでは勝てると思うし、操縦安定性や静粛性といった基本性能でも十分勝っている。そういう意味ではスーパーハイト系の中でも価値を認めて頂けると自信を持っている」と強調した上で、「今回も最初の年になんとかナンバーワンは確保したいと思っている」と意気込みを示していた。