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自動運転で時間的・場所的な制約から解放—国土交通白書

  • 《写真AC》

国土交通省は、自動運転やVRなどの技術の進歩で時間的・場所的な制約から解放され、充実したヒューマンライフの実現につながることなどを示した「令和元年版国土交通白書」を発表した。(2日)

今回の白書は「新しい時代に応える国土交通政策」をテーマに、新しい時代の「豊かな生活空間」に向けた国土交通政策について展望した。

自動運転技術の進展で将来的に移動時間が自由時間になると指摘。1人1日あたりの運転時間は平均約80分としている。公共交通が衰退する地方部で新たな移動手段にも自動運転を有望視している。

また、移動空間の魅力向上、ひとに優しい車の普及、運転から解放された車内空間の活用など、懐かしさや新しさを感じられる「移動空間」の創出へ向かうと指摘。移動空間の魅力向上や、感性を取り入れた空間が各移動体へ拡大し、人に優しい新たなモビリティの普及促進が重要になる。

新技術と一体となった新たな取り組みとして、歩行者などの人々に優しい新たなモビリティや、利用者ニーズを反映した車内空間の活用を例に挙げる。

今後に向けた国土交通省の取り組みでは、国民の安全・安心の確保や持続的な経済成長を支える強靱なインフラ整備を基礎としつつ、人工知能(AI)をはじめとする技術の進歩を積極的に取り入れ、利便性や快適さを高めていく。さらに「真の豊かさ」につながる日本人の感性(美意識)を取り入れた、優しく、懐かしく、洗練された新しい空間づくりにも取り組んでいくとしている。