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マクラーレン 600LT アジア初公開「マクラーレンで最もスリリングなクルマ」

  • 《撮影 小松哲也》
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マクラーレンオートモーティブは、7月12日にグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで世界初公開したばかりの『600LT』を、30日に東京都内で日本の報道陣向けに披露した。

600LTは『F1GTRロングテール』に由来するLTの名称を冠した、公道走行可能なスポーツシリーズの新型車で『570Sクーペ』をベースに開発された。

マクラーレンで商品戦略の責任者を務めるアレックス・ロング氏は「マクラーレンが造ったクルマの中でも最もスリリングなクルマが600LT」と紹介した。

またロング氏は「LTのDNAを実現するために我々はドライバーとの一体感、パワーとパフォーマンスの強化、軽量化とパワーウェイトレシオの強化、エアロダイナミクスの最適化、サーキット仕様のダイナミクス、そして希少性の6つの柱を掲げた」と明かした。

このうちドライバーとの一体感についてロング氏は「LTらしさの尺度」とした上で、「指先とシートから感じる感覚、これはパワートレインやシャシーバランスのチューニングによって高められている。五感を研ぎ澄まし、力の限界まで真剣に、高速で運転することができるクルマ」と解説した。

またパワーに関しては「100%アルミ製の3.8リットルV8ツインターボエンジンはドライバーの背後のシャシーのごく低い位置に搭載され機動力を向上している。また背圧の大幅な削減、低減を、より短いトップエグジットエキゾーストとマフラーシステムで実現し、最高出力を7500回転で600馬力まで向上している。エンジンのリキャリブレーションにより最大トルクは5500回転で620Nmを達成している」と述べた。

一方、軽量化では「すべてのマクラーレンLTの中核にある。600LTでは570Sクーペに対し96kgの削減を達成した。最軽量モデルの乾燥重量は1247kg。カーボンファイバーを車体全体に使ったほか、独自のカーボンファイバーシャシーを採用。インテリアはカーペットも削減し、ガラスも薄くした。『P1』で初採用したカーボンファイバー製レーシングシートのほか、希望者には『セナ』向けに開発した超軽量カーボンファイバー製レーシングシートで、さらに軽量化も可能になっている」という。

この結果、「0-200km/h加速は、わずか8.2秒で、フェラーリ『488GTB』、ランボルギーニ『ウラカン・ペルフォルマンテ』、そしてポルシェ『GT2 RS』よりも速い」とのことだ。

600LTは10月から生産を開始し「生産期間は12カ月だけなので、限られた人たちだけが手に入れることができる。希少性を確保することができる」とロング氏は強調した。すでにオーダー受付が始まっているが具体的な生産台数は明らかにしていない。価格は2999万9000円からとしている。