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キャデラック CT4-V 発表… 3シリーズ 対抗の高性能仕様が先行デビュー

  • 《photo by Cadillac》
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キャデラックは5月30日、高性能モデルの「Vシリーズ」の最新作として、『CT4-V』(Cadillac CT4-V)を米国で発表した。

Vシリーズは、「キャデラックレーシング」の血統を受け継ぐスーパースポーツセダンだ。モータースポーツに参戦しているキャデラックは、FIA(国際自動車連盟)のGT3クラスを主戦場とし、2004年からの11年間に5度のマニュファクチャラーチャンピオンシップを獲得している。

そんなキャデラックレーシングの技術と、歴戦の中で培ってきたノウハウを注いで開発されたのが、Vシリーズだ。世界中のライバルを凌駕するパワーと運動性能、研ぎ澄まされたデザインとテクノロジーなどを追求している。Vシリーズは2004年、米国で発表された。2009年の第2世代から、日本国内にも導入されている。

◆ベース車両のCT4はATS後継の小型スポーツセダンとして、近い将来発表予定

キャデラックはこのVシリーズの最新作として、CT4-Vを米国で発表した。近い将来、発表予定の『CT4』の高性能バージョンが、先行デビューした形となる。CT4は現行の『ATS』の後継モデルに位置付けられる小型スポーツセダンだ。BMW『3シリーズ』やメルセデスベンツ『Cクラス』、アウディ『A4』、レクサス『IS』などの競合車に対抗する。

CT4-Vは、新世代のセダンの顧客のために開発中のCT4がベースだ。CT4は、機敏なハンドリングとキャデラックならではのテクノロジーを融合させた新型セダンになるという。CT4-Vは、ベース車両のCT4の特長を進化させ、ブランドの持つレーシングDNAを反映させた。ダイナミックでレスポンスの良い爽快なドライビング体験の実現を目指している。

◆2.7リットル直4ターボは最大出力320hp、最大トルク51kgm

CT4-Vのパワートレインには、直噴2.7リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンを搭載する。このエンジンンには、独自の3ステップスライディングカムシャフトを採用し、あらゆる速度域でパフォーマンスを発揮する。スペックは、最大出力が320hp/5600rpm、最大トルク51kgm/1800rpmとなる。

トランスミッションには、10速ATを搭載する。リアには、LSDが組み込まれた。足回りは、「Vシリーズ・パフォーマンス・シャシー」で強化する。後輪駆動モデルには、磁性体ダンパーの「マグネティックライドコントロール4.0」、4WDモデルにはZF の「MVSパッシブダンパー」を導入している。

また、カスタマイズが可能な「Vモード」を備えた車両コントロールモードを搭載する。フロントブレーキはブレンボ製とした。アルミホイールは18インチで、パフォーマンスタイヤを組み合わせる。4WDモデルは、オールシーズンタイヤを装着することも可能だ。前後重量配分は、ほぼ50対50としている。

◆内外装は「Vシリーズ」に相応しいスポーティさを追求

内外装は、Vシリーズに相応しいスポーティさを追求する。エクステリアは、ダークアクセントとVシリーズのメッシュグリルが特長だ。クワッドエキゾーストチップと専用リアスポイラーも装着する。ボディサイズは、全長4756mm、全幅1815mm、全高1423mm、ホイールベース2775mmだ。

インテリアは、パフォーマンスペルソナメータークラスターと、Vモードステアリングホイールコントロールを装備する。部分的な自動運転を可能にする「スーパークルーズ」を、オプションで設定している。