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トヨタ、燃料電池路線バスの新型『SORA』発売 航続距離300km以上

  • 《写真提供 トヨタ自動車》
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トヨタ自動車は10月5日、水素を燃料とする新型燃料電池(FC)路線バス『SORA』を発売した。

トヨタは2014年に初の燃料電池自動車(FCEV)『MIRAI』を発売し、30か国以上で販売してきた。2019年からはFCシステムの供給も開始し、バスや鉄道、定置式発電機など100社以上の顧客に3500基を超えるFCシステムを提供している。

初代「SORA」は2018年に発売。今回の新型は、いすゞ自動車とトヨタが路線バスのゼロエミッション化を目的に共同開発した次世代FC路線バスだ。いすゞが開発したBEVフルフラット路線バスのプラットフォームをベースに、トヨタのFCシステムを組み合わせた。

◆FCシステムの進化
FCと大容量バッテリーを効率よく使い分けることで燃費を向上。初代比で約100km延長し、航続距離は300km以上(トヨタ測定による参考値)を実現した。

商用車向けに小型化しつつ出力・耐久性を高めたFCスタックを採用し、スムーズで安定した運行に寄与する。また、新たに商用車向け大型水素タンクを開発し、FCシステムを屋根上へコンパクトに搭載。バス事業者によるメンテナンス性も向上した。

◆安全機能の強化
DSM(ドライバーステータスモニター)と連動するEDSS(ドライバー異常時対応システム)を装備。ドライバーに異常が発生した場合、車両を減速・停車させ、停車後は自動でパーキングブレーキを作動し、坂道でも安全を確保できる。

さらに、自車前方の歩行者・自転車を検知してドライバーに通知する「フロントブラインドスポットモニター」も装備し、車外事故の低減に貢献する。

◆使い勝手の向上
車室内は段差のないフルフラットフロアを採用。車いすやベビーカー利用者を含む全乗客が安全・スムーズに移動できる空間を実現した。車いすワンタッチ固定装置(オプション、2027年4月頃より受付開始予定)も設定する。

座席配置などが異なる都市型と郊外型の計4車型をラインアップし、多様な路線ニーズに対応。約10分(トヨタ測定による参考値)で水素満充填が可能で、高い車両稼働率が求められる路線バスの運行に対応する。新しい高速充填規格にも対応しており、対応する水素ステーションが整備された際には充填時間を約半分に短縮できる。

外部給電器の接続により、災害時などに非常用電源としての利用も可能だ。

トヨタは今後も「水素大動脈構想」をはじめ、行政や事業者と連携しながら水素モビリティの社会実装を推進していく方針だとしている。