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メルセデスAMG『CLE 646』発表、646馬力V8ツインターボ積む高性能クーペ…世界限定30台

  • 《Photo by Mercedes‑AMG》
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メルセデスAMGは、公道走行が可能なハイパフォーマンスクーペ「メルセデスAMG CLE 646 シュペツィアルランフェルティグング」を発表した。世界限定30台のみ生産される特別モデルだ。

■開発の出発点はAMGエンジニアチームの発案
このモデルの開発は、従来の製品開発計画ではなく、AMGのエンジニアチーム内から生まれたアイデアがきっかけだ。「CLEをどこまで走行性能の限界に近づけられるか」という問いから始まり、少人数のチームがプロトタイプを製作。個別のパフォーマンス強化パーツを集めた特別仕様車ではなく、車両全体を一つの「パフォーマンスシステム」として再設計することを目指した。

ベースとなるのは現行のメルセデスAMG 『CLEクーペ』だ。AMGの本拠地であるドイツ・アファルターバッハで徹底的に改造が施され、「シュペツィアルランフェルティグング(特別製作)」という名称が与えられた。

■646hpのV8ツインターボエンジンを搭載
心臓部には、大幅に強化されたAMG M177 EVO 4.0リットルV8ツインターボエンジンを搭載する。最高出力は646hp(475kW)で、これがモデル名の由来となっている。最大トルクは850Nmで、2500~4500rpmの広い回転域で発揮される。フラットプレーンクランクシャフトの採用により、回転質量を低減し、レスポンスの鋭いスロットル特性を実現した。

エンジンの冷却には3系統の独立した冷却回路を採用。エンジン本体用の高温回路と、吸気冷却・トランスミッションオイル冷却および48ボルトコンポーネント用の2系統の低温回路で構成される。サーキット走行や高温環境下での使用にも対応できるよう、各システムが強化されている。

排気系はスロベニアのマフラーメーカー、アクラポヴィッチとの共同開発による専用ハイパフォーマンスマフラーを装備。チタン素材を多用することで軽量化にも貢献している。

■全輪駆動から後輪駆動へ、駆動方式を根本から変更
ドライブトレインにも大きな変更が加えられた。ベース車両のAMGパフォーマンス4マティック+システムを完全に撤去し、後輪駆動専用に変更。これにより軽量化を果たすとともに、車両のダイナミックな性格を根本から変えた。電子制御式リミテッドスリップデフを採用し、トラクション・走行安定性・ドリフト走行をサポートする。

トランスミッションはAMGスピードシフトTCT 9Gを搭載。AMGダイナミックセレクトによるドライブプログラムの切り替えが可能だ。ローンチコントロールも後輪駆動レイアウトに合わせて専用チューニングが施されており、0~100km/h加速は3.9秒、0~200km/hまでの加速は11.4秒、最高速度は310km/hを誇る。

■ワイドボディと徹底した軽量化
ボディはフロント・リアともに60mm拡幅され、専用のワイドボディを採用。フロントフェンダー、フロントエプロン、サイドシル、ボンネット、ルーフ、リアエプロン・ディフューザーなど多くの部品にカーボンファイバーを使用する。リアサイドウィンドウとリアウィンドウはポリカーボネート製だ。これらの取り組みにより、ベース車両比で約170kgの軽量化を達成した。

専用鍛造ホイールはフロントが11.0J×20、リアが12.0J×20。タイヤはフロント305/30 ZR20、リア335/30 ZR20で、メルセデスAMG『ONE』のために開発された技術をさらに発展させたものだ。車高はフロントで22mm、リアで16mm低められている。

ボディカラーはフロントセクションが「モハベシルバーマグノ」、Bピラー以降が「オブシディアンブラックマグノ」の2トーン仕上げとなる。

■専用空力パッケージで最高速時に250kg超のダウンフォースを発生
空力面では、フロントディフューザー・フェンダールーバー・アンダーボディ・リアウィングが一体となった専用パッケージを採用。フロントディフューザーは3本のファスナーで「ストリート」と「レース」の2段階に手動調整が可能で、レースポジションではベンチュリー効果によりフロントダウンフォースを増大させる。リアウィングのセンター部も手動調整式だ。最高速度時には合計で250kgを超えるダウンフォースを発生する。

■インテリアも走行性能最優先の設計
室内はリアシートや遮音材を撤去し、快適装備を削減。AMGパフォーマンスステアリングホイールはDINAMICAマイクロファイバー素材とモータースポーツ由来のフラットボトム形状を採用する。超軽量レーシングバケットシートとロールオーバーバーを標準装備し、オプションの「パフォーマンスパッケージ」では6点式ハーネスも選択できる。

各車両は『CLE 53』のプラットフォームをベースに、アファルターバッハで一台一台手作業で組み立てられる。