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【マツダ3 新型】丸本社長「全ての領域をしっかり磨いた」…新車名の他車種展開は未定

  • 《撮影 野口岳彦》
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  • 《撮影 池原照雄》

マツダは5月24日、新型『MAZDA3』(マツダ3)を同日から順次売り出すと発表した。これまで国内では『アクセラ』の名称で販売してきたが、今回の全面改良を機にグローバルで名称を統一した。

新型車は従来、『アクセラスポーツ』だったハッチバック型を「ファストバック」とし、「セダン」との2タイプで構成する。エンジンは、「SPCCI」(火花点火制御圧縮着火)と呼んでいる燃焼方式を世界で初採用した新タイプのガソリンエンジン「SKYACTIV-X」(2.0リットル)をはじめ、ガソリン(SKYACTIV-G)は1.5リットル(ファストバックのみ)と2.0リットル、ディーゼル(SKYACTIV-D)は1.8リットルのバリエーションとした。

このうち、ガソリンの2.0リットルは7月下旬から、SKYACTIV-Xは10月に発売する。新エンジンに加え、新開発の車両構造技術である「SKYACTIV-VEHICLE ARCHETECTURE」(スカイアクティブ・ビークル・アーキテクチャー)や、進化させた「魂動デザイン」の採用など、マツダが今後6年で推進する「新世代商品群」のトップバッターとなる。

24日に都内で開いた発表会で丸本明社長は「お客様に感じていただきたい価値は、人間中心の開発哲学に基づくスカイアクティブ・ビークル・アーキテクチャーがもたらす走る歓びだ。全ての領域をしっかり磨いた新世代商品の第1弾としてお客様の期待に高い次元でお応えすべく、自信をもってお届けできる商品に仕上がった」とアピールした。

SKYACTIV-Xについては「ディーゼルとガソリンエンジンの良さを併せもち、マツダが目指す走る歓びに最も適したエンジン」と指摘した。発売が10月になる点については「かなり制御の領域が広い。(開発陣は)最後の最後まで入念にチャレンジしているところ」と、量産化に時間を要している状況を説明した。

一方、国内で車名に「MAZDA」を使用することについて「日本ではアルファベットと数字による車名はまだ、あまり普及していない。ただ、CX-5やCX-3などによってお客様の抵抗感も少なくなってきたので、ブランドイメージを高める意味からも採用した」と述べた。今後『デミオ』などへの展開については「国内営業部門が販売店などと相談したうえで決めてもらうことになる」と、時間をかけて検討する方針を示した。