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ヒョンデ「ボルダー コンセプト」世界初公開、新型SUV示唆…ニューヨークモーターショー2026

  • 《Photo by Hyundai》
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ヒョンデは、ニューヨークモーターショー2026において、新型SUVのデザインスタディ『ボルダー コンセプト』を世界初公開した。

このコンセプトカーは、同社初となる完全なボックス型ボディオンフレーム構造を採用しており、2030年までに発売予定のミッドサイズピックアップトラックの量産モデルに向けた新プラットフォームの先行提案と位置づけられている。ボディオンフレーム構造は、本格的なオフロード走行や牽引、積載を求めるアメリカの消費者に長く支持されてきた設計方式だ。

ボルダー コンセプトのデザインは、南カリフォルニアを拠点とするヒョンデ デザイン ノース アメリカのチームが主導した。オフロード愛好家のニーズに応えるとともに、ヒョンデブランドへの新規顧客獲得を目標として開発された。

■「アート オブ スチール」が生み出す外観
エクステリアデザインはヒョンデの「アート オブ スチール」デザイン哲学に基づいており、ヒョンデ モーター グループ傘下のヒョンデ スチールが開発した先進的なスチール技術からインスピレーションを得ている。力強さと機能美を両立した造形が特徴だ。

ボディカラーには「リキッド チタニウム」フィニッシュが採用されている。車体上部にはサファリスタイルの固定式上部ウィンドウを2枚配置し、車内への採光と視界を確保。コーチスタイルのドアにより、前後席ともに乗降性を高めている。

オフロード性能を支えるタイヤには37インチのマッドテレーン仕様(37×12.50R18 LT)を採用し、テールゲートにはフルサイズのスペアタイヤを装備する。テールゲートは両側から開閉できるダブルヒンジ式を採用し、荷物の積み下ろしに柔軟に対応する。テールゲートには電動式のリアウィンドウも備え、長尺物の積載や走行中の換気にも対応する。

トウフックやドアハンドルなどの外装パーツには反射素材が使われており、夜間でも車体のシルエットを視認しやすくしている。また、アクセサリーを後付けしやすい設計とすることで、オーナーの個性や用途に合わせたカスタマイズが可能だ。

オフロード走行時のアプローチアングル、デパーチャーアングル、ブレークオーバーアングルも十分に確保されており、川などの浅瀬を渡る際の渡河深度も余裕を持って設定されている。車内からはソフトウェアによるリアルタイムのオフロードガイダンスシステムを利用でき、デジタルのナビゲーターとして安心感のある走行をサポートする。

■インテリアと量産モデルの方針
室内には耐久性の高い素材を採用し、グラブバーなど頻繁に触れる部分にも配慮している。操作系には物理的なノブやボタンを配置し、悪路走行中でも直感的に操作できる設計とした。折りたたみ式のトレーテーブルも備え、アウトドアでの休憩や作業にも対応する。

量産モデルについては、アメリカでの設計・開発・製造を行い、ヒョンデが米国内で生産するスチールを使用する方針が示されている。ボルダー コンセプトはあくまでデザインスタディだが、そのボディオンフレーム構造や機能優先の設計思想は、今後のヒョンデ製ピックアップトラックの方向性を明確に示すものとなっている。