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ダイハツ、軽BEV商用車『e-ハイゼットカーゴ』『e-アトレー』を発売…航続はクラスNo. 1の275km
ダイハツ工業は、軽商用車『ハイゼットカーゴ』『アトレー』をベースとした、同社初の量産バッテリー式電気自動車(BEV)『e-ハイゼットカーゴ』『e-アトレー』を、2月2日から全国で発売する。航続はクラスNo. 1の275km、積載量は内燃機関仕様と同等を維持する。
ダイハツ工業製品企画部プロジェクト責任者の齋藤寛氏は、開発コンセプトについて「暮らしを守る働く車」だと説明する。さらにBEVの付加価値として、「人にやさしい」=給油の必要がなく外出先でも電気が使える、「地球にやさしい」=走行中のCO2排出がゼロ、「財布にやさしい」=従来のガソリン車と比べてランニングコストが低い、という性格がプラスされる。
●高い基本性能と運転負担
新型軽商用BEVの主な特長は次の通り。
第1に、軽キャブオーバーバンNo.1の積載スペースと利便性を持つe-ハイゼットカーゴ(4シーター)に「e-SMART ELECTRIC」を搭載し、高い基本性能と運転負担の低減を実現した。WLTCモード(国土交通省審査値)での一充電走行距離は257kmで、軽商用BEVバンNo.1としている。
第2に、AC100Vの外部給電機能を全車に標準装備し、仕事道具の充電や災害時の電源として利用できるほか、V2H(Vehicle to Home)に対応する急速充電インレットも備える。
第3に、乗用と商用の両方で使える上質仕様のe-アトレーを設定した。パワースライドドア、キーフリーシステム、スーパーUV&IRカットガラスなどが追加される。
齋藤氏は、開発の背景について「ダイハツには商用車への強いこだわりがある」と述べる。そのうえで、1957年発売の軽三輪車『ミゼット』以来、農林水産業、建設業、配送業など幅広い分野で軽商用車を提供してきた歴史を紹介した。
●商用車の60%が軽自動車
ダイハツによると、国内の商用車保有台数は約1400万台で、そのうち約60%が軽商用車だ。物流のラストワンマイルや各産業を支える軽商用車でも電動化への期待が高まっており、e-ハイゼットカーゴ、e-アトレーでは、従来の軽商用バンの使い勝手を維持しながら、BEVならではの走行性能、乗り心地、静粛性を実現したとする。
齋藤氏は「現行ハイゼットカーゴの選ばれる理由の1位が積載性だ。その能力は維持した」という。ガソリンモデルから荷室の寸法、最大積載量(350kg)に変更がないため、乗り換えもスムーズだ。
●内燃機関と混流生産
生産はダイハツ九州大分(中津)第1工場で行なう。齋藤氏は「軽乗用車や軽商用車、特装車を少量多品種で生産してきた工場のノウハウを生かし、BEV専用設備を新設することなく、既存ラインでガソリン車と混流生産を実現した」と説明する。
●価格と販売目標
メーカー希望小売価格(消費税込み)
・e-ハイゼットカーゴ(2シーター、2WD):314万6000円
・e-ハイゼットカーゴ(4シーター、2WD):314万6000円
・e-アトレー(RS、2WD):346万5000円
クリーンエネルギー自動車(CEV)導入促進補助金額は未定だが、2025年度基準で最大58万円、さらに地方自治体からの補助や事業用車両向けの補助などが期待できる。
販売目標は月間300台(2車種合計)。












