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ボルボ、新型ミッドサイズ電動SUV『EX60』発表…航続810kmはクラス最長
ボルボカーズは1月21日、新型電動ミッドサイズSUV『EX60』を欧州で発表した。航続距離、充電速度、性能、価格のすべてにおいて、EV市場で最大のセグメントに新たな常識をもたらす一台という。
5シーターでファミリーユースに最適なEX60は、航続距離への不安を解消し、革新的なユーザー・エクスペリエンスをもたらし、安全性の新たな領域を切り開くモデルだ。さらに、ボルボカーズが世界最大のEVセグメントに初めて参入するモデルであり、販売市場を広げ、EV市場でのシェア拡大に大きく貢献する一台となる。
◆AWD仕様で最大810kmの航続距離を実現
EX60は、AWD仕様で一充電あたり最大810kmというクラス最長の航続距離を実現している。これは、ボルボカーズのEVの中で最長となるだけでなく、最新の競合モデルをも上回り、セグメントの新たな基準を確立するものだ。
その妥協のないアプローチは、充電速度にも表れている。短いコーヒーブレイクの間に充電を済ませ、すぐに走り出すことができる。EX60は、400kWの急速充電器を使用した場合、わずか10分で最大340km分の航続距離を追加できる。
EX60は、航続距離への不安を安心へと変え、EVを選ぶことがもはや妥協ではないことを示すモデルだ。デザイン、エンジニアリング、ハードウェア、ソフトウェアが一体となり、航続距離を最適化し、多くのガソリン車に匹敵する実用性を実現している。
◆新しいカスタマー・エクスペリエンスを提供
注文時の新しいカスタマー・エクスペリエンスは、シンプルさ、透明性、そして納期の精度を重視して設計されている。価格の透明性に加え、車両に含まれる装備内容が明確で、納車予定時期も正確に把握できる。さらに、即納可能なあらかじめ仕様が設定された車を選ぶことも、納車までにやや時間はかかるものの、フルカスタマイズ仕様を選ぶことも可能だ。
EX60は、3種類のパワートレーンをラインアップしている。P12 AWD Electricは、最大810kmのクラス最長の航続距離を誇り、P10 AWD Electricは最大660km、後輪駆動のP6 Electricは最大620kmの航続距離を実現している。これらを含め、EX60は全7種類の魅力的なバリエーションを用意し、あらゆるニーズとライフスタイルに応える。
EX60には10年間のバッテリー保証が付帯する。スウェーデンでは、3年間の家庭用充電が無料で提供される。このオファーは、スウェーデンの個人の顧客向けにすぐに適用され、今後ほかの市場にも順次展開される予定だ。
◆新世代EVアーキテクチャ「SPA3」を採用
EX60は、ボルボカーズの新世代EVアーキテクチャである「SPA3」を基盤とし、コアシステム「HuginCore」によって制御されている。これは、スケーラビリティやモジュール性、生産効率、コストの面で新たな基準を打ち立てるプラットフォームだ。セル・トゥ・ボディ技術や自社開発の次世代電動モーター、新設計のバッテリーセル、そしてメガキャスティングなどを組み合わせることで、エネルギー効率と航続距離を向上させ、車両重量の低減にも貢献している。
これらの技術により、EX60はボルボのEVとして最少のカーボンフットプリントを実現している。これは、より小型の『EX30』と同等の水準であり、より環境に配慮した選択肢としてEX60の魅力をさらに高めるものだ。
◆スカンジナビアンデザインをEV時代へ進化
デザイン面では、EX60はボルボが大切にしてきたスカンジナビアンデザインの理念を、EV時代へとさらに進化させている。スタイリッシュで自信に満ち、効率性にも優れたエクステリアと、自然素材を用いた上質なインテリアを組み合わせ、落ち着きと洗練、そしてスマートな収納を備えた実用性の高い室内空間を実現している。
低く構えたフロント、流れるようなルーフライン、絞り込まれたサイドボディが、全体の空力性能を大きく高めている。その結果、EX60は空気を切り裂くように滑らかに走り、0.26という非常に競争力の高い空気抵抗係数を実現し、クラス最高水準の航続距離にも貢献している。
室内では、多用途性と実用性の高さが際立つ。ロングホイールベースとフラットフロアにより、後席のレッグルームが大幅に拡大され、大容量のラゲッジスペースに加えて、身の回りの小物を収納できる多彩なスマートな収納も備えている。
◆Bowers & Wilkins製28スピーカーシステムを用意
EX60はプレミアムなBowers & Wilkins製28スピーカーオーディオシステムを採用。ボルボ車として初めて、前後4席すべてのヘッドレストにスピーカーを内蔵している。さらに、EX60はDolby Atmosに対応したApple Musicをプリインストールで搭載した初のボルボ車で、没入感あふれる空間オーディオ体験を提供する。
◆GoogleのAIアシスタント「Gemini」を搭載
ボルボカーズ史上最も高度なインテリジェンスを備えたEX60は、運転中の体験を向上させる最先端のテクノロジーを数多く搭載している。EX60の頭脳となるのは、車両が考え、処理し、行動することを可能にする、ボルボカーズ独自のコアシステム「HuginCore」の最新バージョンだ。このシステムは、ボルボの技術開発アプローチを体現するもので、自社開発とGoogle、NVIDIA、Qualcomm Technologiesといったテクノロジーリーダーとの協業を組み合わせて構築されている。
EX60は、Googleの新しいAIアシスタント「Gemini」を搭載した初めてのボルボ車となる。Geminiは車両と深く統合され、特定のコマンドを覚える必要なく、自然でパーソナライズされた会話が可能だ。Geminiの導入は、ボルボカーズとGoogleが長年にわたって築いてきた協業関係を反映するものであり、ボルボカーズがAndroid Automotive OSの開発におけるリードパートナーであり、リファレンスハードウェア・プラットフォームの一つであることを物語っている。
また、EX60は、ボルボ車史上最も応答性に優れたユーザー・エクスペリエンスを実現している。シームレスで遅延のないインフォテインメントシステムにより、画面は素早く反応し、地図は瞬時に読み込まれ、音声アシスタントは乗員の意図をより正確に理解する。すべてがスムーズに反応し、主要な機能へもより迅速にアクセスできる。
◆ボルボ独自の安全基準を体現
EX60はボルボ車として、市場で最も安全なクルマのひとつであり、法規や一般的な評価要件をはるかに上回るボルボカーズ独自の安全基準を最も純粋な形で体現している。HuginCoreを基盤にすることで、EX60は多様な車載センサーを通じて車両周囲の状況を常に把握し、安全性を新たな次元へと引き上げる。これにより、車両周囲を明確かつ正確に理解することができるクルマとなっている。
世界初の技術として高く評価されているボルボカーズのマルチアダプティブ・シートベルトは、前席においてよりスマートでパーソナライズされた保護を提供する。EX60の安全構造の中核には、ボロン鋼で強化されたセーフティケージが配置されている。その内部では、最新鋭の乗員保護システムが連携し、最適な保護を可能にしている。
◆欧州で受注開始、今春生産開始
EX60は、時間とともに進化し続けるように設計されている。定期的な無線アップデート(OTA)により、乗り始めたその日から完成度の高いクルマが、時間の経過とともにさらに良くなっていくのだ。
EX60は、欧州市場で受注を開始し、米国市場では今春後半に受注開始予定だ。生産は今春、スウェーデンのボルボカーズの工場で開始される。P6およびP10バリエーションの納車は今夏に始まり、P12の納車もその後まもなく始まる予定だ。












