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乗員検知や車内モニタリング向け、マジックアイがリアルタイム3D評価システム発表へ…CES 2026

  • 《photo by magik-eye》

マジックアイは、1月6日に開幕する「CES 2026」において、自動車のインキャビンの乗員検知や車内モニタリング向けの高解像度リアルタイム3D評価システムを初公開すると発表した。

この評価システムは商用センサー製品ではなく、リファレンス実装として提供される。約8600を超える3D点群をフレーム当たり30FPSで出力し、リアルタイム動作と低レイテンシ(約33ms)を維持しつつ、毎秒25万9000を超える深度ポイントに相当する性能を発揮する。これは、フレームレートを犠牲にすることなく、同社の従来の評価プラットフォームに比べ、空間点密度が約2倍であることを示す。

同社で事業開発部門のバイスプレジデントを務めるスカンダ・ヴィスヴァナサン氏は、「深度センシング技術を評価する顧客は、現実的でリアルタイム、かつ実際に構築に活用できるデータを求めている。このリファレンス・システムは、30FPSで高解像度ILT深度を提供し、組込みシステム向けのフォームファクターと性能範囲に合わせて、評価からアプリケーション開発へのプロセスを短縮するよう設計されている」と語る。

実環境での評価と開発を想定して設計された評価システムにより、顧客は自社環境でILT深度センシングを評価し、ライブの3D点群出力を用いてアプリケーション・ソフトウェア開発を開始するとともに、カスタムモジュール設計に先立ち、視野角、動作距離範囲、光学設計、処理パイプラインなどのILT構成を検証することが可能となる。

評価プラットフォームの主要な特性としては、105度×79度の広い視野角、0.3から2mの広い動作距離範囲(近距離での用途にも対応)、距離やターゲット反射率に応じて最大約5万luxまでの明るい屋内環境での動作が挙げられる。

フレームレートを低下させて点密度を上げる深度ソリューションとは異なり、マジックアイのILT評価システムはフル30FPSを維持し、変化するリアルタイム環境に適した深度認識を可能にする。ILT技術は、処理性能の向上により、より高いフレームレートでの動作にも対応できる。

CES2026では、リアルタイムの認識やナビゲーションなどのロボティクス用途、低コストのLiDARクラス組込みセンシング、自動車のインキャビンの乗員検知や車内モニタリングにおいて、開発・試作をこの評価システムがどのように支援するかを紹介する。

この評価システムは、マジックアイのMKE APIと連携し、顧客が点群をストリーミングし、ILT深度データを既存のソフトウェア・スタックに統合できるようにする。

マジックアイは2014年に設立され、組込み用途に向けた小型・低消費電力・リアルタイムの深度認識を可能にするILT(Invertible Light Technology)をベースに、先進的な3D深度センシング技術を開発している。マジックアイの特許取得済みILT技術は、従来の深度センサーの複雑性や制約を軽減し、さまざまなデバイスで3Dセンシングをより利用しやすく、幅広い機器に適用できるように設計されている。

マジックアイは、評価システム、ソフトウェア、光学サブシステム、IPライセンスの提供を通じて、コンシューマー・エレクトロニクス、自動車、ロボティクス、AR/VRなどの分野で、顧客のILT導入を支援していく。