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ソフトバンクと京浜急行バス、横須賀市で自動運転バス実証を開始…隊列走行も視野に
横須賀市、京浜急行バス、ソフトバンクは12月16日、自動運転レベル4の実用化を目指して、横須賀市で大型路線バスによる実証を開始したと発表した。
3者は、横須賀市路線バス自動運転導入プロジェクトの実現に向けてコンソーシアムを設立し、国土交通省の地域公共交通確保維持改善事業費補助金(自動運転社会実装推進事業)に採択されたことを受けて、プロジェクトに取り組んでいる。
実証実験は、京浜急行電鉄のYRP野比駅とICT研究開発拠点「横須賀リサーチパーク(YRP)」を結ぶ約3kmの区間で、1台の大型路線バスによる自動運転レベル2での走行を行う。2027年度中の自動運転レベル4での走行を見据えて取り組みを推進する。
背景には、日本全国で進むバスの運転士不足がある。横須賀市内のほぼ全域を運行している京浜急行バスにおいても、安定した運行体制の確保が困難になってきている。また、実証の走行区間である横須賀リサーチパークには、さまざまな業種の事業所や研究所があり、通勤時間帯における公共交通の需要が極めて高く、規模が大きく安定的な輸送力の確保が求められている。
プロジェクトでは、大型路線バスによる自動運転走行に加えて、ソフトバンクと西日本旅客鉄道が共同開発した複数の自動運転車両が専用道を隊列走行する「自動運転・隊列走行BRT」の取り組みを通して得た知見やノウハウを活用する。2028年度には、2台の自動運転車両が連なって走行する隊列走行技術を用いた路線バスの実用化を目指す。
実証期間は2026年2月1日まで。使用車両は、自動運転車両向けに改造した京浜急行バス保有のいすゞ『エルガ』1台。主な実証内容は、自動運転レベル4の実用化に向けた課題の抽出と、隊列走行に向けた課題の抽出となる。
横須賀市民をはじめとする一般の乗客に、自動運転バス(自動運転レベル2)を体験してもらうことを目的として、試乗会を開催する予定だ。期間は2026年1月21日から2月1日まで(1月26日および1月27日を除く)。運行ダイヤは1日4便で、午前9時50分発、午前11時45分発、午後2時5分発、午後3時30分発(全てYRP野比駅発)。乗車定員は各20人。
乗車予約は、「京急バス自動運転」のLINE公式アカウントの友だち登録が必要で、2025年12月16日午前11時から受付を開始した。
実施体制は、横須賀市がコンソーシアムの代表団体として関係機関との調整および地域住民への周知などを担当。京浜急行バスが運行事業者として車両の提供、自動運転車両の調達などを担当。ソフトバンクがプロジェクトの全体管理、実証実験の実施、データ分析などを担当する。












