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ポルシェ『マカン』新型、EVに最新「ePTM」搭載…2つのモーターを個別かつ高速制御
ポルシェは、最新の「ポルシェePTM」を電動SUV『マカン・エレクトリック』に搭載したと発表した。
ポルシェは125年前に創始者フェルディナント・ポルシェが考案した全輪駆動技術を、約40年前に現代的なシステムとして再構築した。現在、「ポルシェ・トラクション・マネジメント(PTM)」はスポーツカーの多くに搭載され、後輪と前輪への駆動トルクを迅速に配分する。これにより走行性能、安全性、トラクションを高め、ブランドの核となる走行の楽しさを追求している。
さらに、マカン・エレクトリックの開発に際しては、PTMを電子制御化したePTMを新たに設計。二つの電動モーターを個別かつほぼリアルタイムでコントロールし、従来の一部作動型全輪駆動システムの約5倍速く反応、スリップにも10ミリ秒以内に対応する能力を持つ。
走行モードによりトルク配分が変化し、ノーマルでは後輪駆動中心で効率を優先し、スポーツモードでは前輪駆動の比率を増やし、オフロードモードでは差速機の制限によりトラクションを向上させる。また路面に応じて車高を20mmから40mm上げることも可能にした。
高性能グレードの『マカンターボ』には、電子制御後輪差動制限システムPTVプラスが装備され、トラクションと走行安定性を支える。エアサスペンション付きモデルにはポルシェアクティブサスペンションマネジメント(PASM)が標準で搭載され、快適性とスポーティ性能の幅広い調整を可能にする。
新たに採用された2バルブダンパー技術により、荒れた路面での衝撃を軽減し、山道では高い速度でも精密な走行安定性を実現。これらの高度な機構が統合することで、安全性、快適性、走行の楽しさを両立した全輪駆動の新たな可能性を示している。












