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マセラティMC20チェロに「オペラ・ダルテ」、手描きのボディは「走るキャンバス」…ミラノで公開
マセラティはイタリア・ミラノで開催された「ミラノ・オートクラシカ」において、『MC20チェロ』のワンオフモデル、「オペラ・ダルテ」を公開した。
この特別な1台は、マセラティのカスタマイゼーションプログラム「フオリセリエ」で製作されたもので、抽象芸術から着想を得ている。改良新型『MCPURA チェロ』の先駆けとなるモデルでもある。
会場ではACIストリコのブース近くに展示され、「アートカー:デザインと自動車の出会い」と題したトークセッションで紹介された。
『MC20チェロ・オペラ・ダルテ』は、マセラティフオリセリエ部門、マセラティチェントロスティーレ、マセラティエンジニアリングが1年以上かけて共同開発した。全て手描きで仕上げられたボディは、まさに走るキャンバスとなっている。
特別に調合されたアシッドイエローから温かみのあるオレンジ、鮮やかなエレクトリックグリーンまで、15色もの特別カラーと数千時間に及ぶ職人技が投入された。
インテリアでは、アルカンターラシートへのレーザー彫刻や、スポーティなカーボンファイバー素材が採用されている。ダッシュボード下部には手描きのディテールが施され、上部にはレザーインサートが配置されるなど、唯一無二の空間を演出する。ホイールにも独自のグラフィックディテールが施され、車両全体の視覚的インパクトを高めている。
マセラティは最近、カスタマイゼーションプログラム「フオリセリエ」を、アルファロメオと共同の新プロジェクト「ボッテガフオリセリエ」の一部として発表した。この取り組みは、ピエモンテ州、ロンバルディア州、エミリア・ロマーニャ州にまたがるイタリアのモーターバレーを象徴するもので、モデナからトリノ、ミラノ県のアレーゼまでを結ぶプレミアム自動車拠点となっている。
ボッテガフオリセリエでは、時代を超えたビスポークカーの製作、歴史的精度を追求したレストア、革新的素材の研究、パフォーマンス開発センターなど、イタリアを代表する自動車文化が形作られている。












