注目の自動車ニュース
滴滴出行、中国広州で24時間体制の完全無人運転パイロットサービス開始
中国の配車サービス大手の滴滴出行(DiDi)の自動運転子会社、DiDi Autonomous Drivingは、広州市の指定エリアで24時間365日体制の完全無人運転パイロットサービスを開始したと発表した。
DiDiアプリから配車を依頼した利用者が、完全無人運転の自動運転車両を体験できるようになる。
DiDi自動運転は広州市のスマートシティ構想に積極的に参画しており、今年開催された第15回全国運動会では公式自動運転サービスプロバイダーとして、主要競技会場周辺でシャトルサービスを提供した。今回の24時間体制の完全無人運転サービス開始は、同社のサービスが新たな段階に入ったことを示している。
パイロットエリアは黄埔区の中心部に位置し、地下鉄駅、学校、ショッピングモール、オフィスビル、住宅地など主要な移動シーンをカバーしている。サービスは月曜日から日曜日まで24時間運営される。利用者はDiDiアプリの自動運転セクションから完全無人運転車両を配車依頼できるほか、乗車地点と降車地点を入力して自動運転とライドシェアリングの両方を選択した混合注文も可能だ。システムは乗降地点、道路・交通状況、配車距離、周辺の車両需給などの要素を考慮して車両をマッチングする。
完全無人運転車両が配車された場合、乗客はアプリの注文ページからドアのロックを解除できる。また、乗客が車両に近づくと自動的にロックが解除される機能も備えている。乗車中は目的地の変更や、近くの安全な場所での降車も可能だ。サポートが必要な場合は、車内スクリーンを通じて遠隔カスタマーサポートに連絡できる。パイロット期間中、DiDi自動運転は利用者のフィードバックを収集し、サービス体験の最適化を続ける。
DiDi自動運転は2022年11月にインテリジェントコネクテッドビークルの遠隔無人路上テストライセンスを取得して以来、複雑な都市モビリティシーンに焦点を当て、無人運転システムの性能を継続的に向上させてきた。1年以上にわたる完全無人運転の社内テストと公開テストを経て、DiDiの自動運転技術は朝夕のラッシュアワーの渋滞、夕暮れ時の強い逆光、深夜の低照度環境、雨天など、幅広い複雑な条件下で安定した信頼性の高いパフォーマンスを実証している。
今後もDiDi自動運転は責任ある技術革新に取り組み、利用者のニーズに基づいて技術とサービスを改善し、秩序ある形で自動運転を推進して、安全でインテリジェントな移動体験を一般に提供していく、としている。












