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“走りの味”は6種類? ホンダ「プレリュー堂」でカレーを味わう 東京渋谷にオープン

  • 《写真撮影 高木啓》
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  • 《写真提供 ホンダ》
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本田技研工業(ホンダ)は12月4日、スパイスカレー専門店「プレリュー堂」を東京渋谷に期間限定でオープンした。新型スポーツクーペ『プレリュード』の、6種類の“走りの味がするカレー”を提供する。

◆走りの味変
プレリュー堂は、新型プレリュードの発売を記念したポップアップイベントだ。12月4日から12月7日までOPENBASE SHIBUYAで開催する。カレーは、年間850食のカレーを食べるスパイス料理研究家、一条もんこ氏が監修した、6つの味を楽しめる。

新型プレリュードは「Honda S+ Shift」と3つのドライブモードを組み合わせることで6種類の走りを実現し、“走りの味変”を特徴としている。発売初月には月間計画の8倍となる約2400台を受注した。

◆若者がプレリュードに興味を持つにはどうすればよいか
プレリュー堂では、好調な受注が続く新型プレリュードの特徴である“6種の走りの味変”を、若者にも馴染みのあるスパイスカレーで体験できるようにした。味覚と嗅覚を通じて6つの走りを疑似体験できるコンテンツとして企画され、走りの奥深さに触れるきっかけづくりを狙う。

ホンダの企画担当者である宮本慶浩主任は「若者がプレリュードに興味を持つにはどうすればよいか、車の価値を試乗せずに感性に訴えかける施策はなにか、を模索した結果、人気の高い『スパイス』に着目、走りをカレーで表現したいと考えた。実はプレリュードの開発コンセプトにも『スパイス』というキーワードがあった。プレリュードのHonda S+ Shiftは、スパイスが効いた走りからなめらかな味わいまで楽しめる技術だ」とコメント。

◆ベースのカレーと5種類の特製スパイス
提供するカレーは、スパイス料理研究家で“カレーの先生”(渋谷で教室を主宰)の一条もんこ氏が、モビリティリゾートもてぎで自ら新型プレリュードに試乗し、その体験から走りの気持ちよさを味として再構築したそうだ。

「GT」モードをイメージしたトマトベースのカレーに、5種類の特製スパイスを追加することで計6通りの味変化を体験できる構成とした。「SPORT」モードはブラックペッパーでキレを、「COMFORT」モードはカルダモンやフェンネルで上質な香りを表現するなど、走りの特徴を味に落とし込んだ。車の走りとスパイスの対応は、レスポンス=辛さ、ハンドリング=キレ・酸味、乗り心地=マイルドさ、トルクフィール=コク、燃費=余韻、サウンド=テクスチャー・食感となっており、これらのバランスで走りの味を表現したという。

一条もんこ氏は「最初は『できるかな』と思ったが、試乗してみて、プレリュードの爽快感がスパイスの刺激と共通すると感じた。どっしりした車体は肉感で、爽やかなスピード感は酸味で表現した。6つのモードの切り替えは各スパイスの香りで体感できる。日常から非日常まで楽しめるプレリュードが表現できた」と説明する。

一条もんこ氏の試乗に同乗した、プレリュードのパワートレイン開発責任者、齋藤吉晴チーフエンジニアは「一条さんが考えながら乗っているのがわかって楽しいドライビングだった。プレリュードのベースは『GT』モードで、これがたいせつ。カレーでも同じく重要だ。最初に感じる味やじっくり味わう味があるように、プレリュードにも乗った瞬間わかるよさや、長く乗ってわかる価値を散りばめた」と解説する。

◆これがプレリュー堂で提供する6種類の味だ
▼これぞプレリュードな GTベースカレー

長距離でも滑らかに駆け抜ける、伸びやかな加速と快適性、優れたバランスの良い走りを提供するのがGTモードだ。伸びやかで爽やかな走りをトマトの酸味で表現、スパイスはクミンとコリアンダーを荒く挽き、フレッシュな香りをカレーにまとわせた。

▼キレと刺激の駆け抜ける SPORT スパイス

SPORTモードが持つ、山道や峠道などカーブの多い道や高速道路でもきびきびと走る特徴を、ブラックペッパーの挽き方にバリエーションをつけることで表現した。パウダー状と粗挽きを混ぜ、強弱のついた辛味の香りとキレのある味を楽しめる。これからの寒い時期、ブラックペッパーには体を温める効果もあるのがいい。

▼甘くさわやかな香りが心地よい COMFORT スパイス

ソフトで快適な乗り心地によって、リラックスした運転が可能になるCOMFORTモード。スパイスは、癒し効果のあるカルダモン、フェンネル、シナモンを使った。カルダモンを粗挽きにし、上質さを演出した。フェンネルの甘い香りはリラックスに結びつく。

▼走り続けたくなる爽快な GT × Honda S+ Shift スパイス

GTモードよりも意のままに操る喜びを感じられる特徴を、コリアンダーの爽やかな香りをやや強めにすることで表した。粗く挽くことでコリアンダーに含まれる柑橘系のフレーバーが香りを引き立たせ、ロングドライブにも適した乗り心地に近づけた。コリアンダーは増やしても辛くならない。

▼痺れと辛みでアグレッシブな刺激 SPORT × Honda S+ Shift スパイス

6種類の中で最も“たかぶる”走りを、花椒とチリペッパーを混ぜて粗挽きにすることで表現した。麻辣のようなやみつきになる辛さと、花椒の華やかな香りとを合わせて、刺激のある乗り心地をスパイスに落とし込んだ。非日常性をスパイスに置き換えた。辛いのでかけすぎ注意。

▼コクと上品な香りでおもてなし COMFORT × Honda S+ Shift スパイス

COMFORTモードとスパイスの種類:カルダモン、フェンネル、シナモンは同じで、割合を変えてフェンネルの存在感を際立たせた。新型プレリュードが持つ爽快感に甘苦い香りをプラスすることで、大事な人を隣に乗せて走るような上品でリラックスした乗り味を表現したという。フェンネルには気分をスッキリさせる効果があるので、達成感のようなものも感じられる。

◆おすすめの食べ方
プレリュー堂では、カレーとライス、5種類の追加スパイスのポーションが提供される。食べ方としては、まずベースのカレーを味わってから、特製スパイスを味わう。スパイスが混ざらないように、皿の端の方にひとつまみかけて、ひと口ずつ試す。スパイスの特徴がわかったら、自分の好みで強弱をつけたり、複数を調合すれば良い。「スパイスでこういう表現ができるのか!」と驚かされる。

記者の好みでは、ベースの辛さを SPORT と SPORT × Honda S+ Shift で調節、COMFORT から入って GT × Honda S+ Shift がメイン、COMFORT × Honda S+ Shift でフィニッシュ、というもの。デートカーとして名を売ったプレリュードだけに、デートコースを考えるようで楽しい。