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セブン-イレブン、自動運転トラックで商品輸送の実証開始…業界初のレベル4見据えた取り組み
セブン-イレブン・ジャパン(SEJ)、三井物産流通グループ(MRG)、T2の3社は、コンビニエンスストア・スーパー業界で初めてとなる自動運転トラックを用いた長距離輸送の実証を、関東-関西間の高速道路一部区間で開始すると発表した。
本実証では、2027年度にレベル4自動運転トラックによる幹線輸送サービスの開始を目指すT2の自動運転トラックを導入する。第一歩として、T2が2024年7月より始めた商用運行で使用しているレベル2自動運転トラックを用い、MRGの埼玉県の物流拠点から兵庫県の拠点まで「セブンプレミアム」の商品を輸送する。
さらに本実証では、地域の学校給食や一般家庭などから回収した使用済みの食用油をもとにしたバイオ燃料を軽油に混合した「B5軽油」を、SEJが店舗配送車に試験導入する「サーキュラーエコノミー」の取り組みを拡大し、自動運転トラックの燃料として初めて活用する。
レベル4に向けてT2が設置を進める「切替拠点」(高速道路での自動運転と一般道での有人運転を切り替えるためにドライバーがトラックに乗り降りする拠点)の敷地内にB5軽油などの給油スポットを設置しやすく、長距離輸送で燃料を使用することでCO2排出削減に一定の貢献が可能となるT2の自動運転トラックの特性を踏まえて、環境に配慮した輸送を実現できるか3社で検証する。
社会全体におけるドライバー不足の深刻化を受けて、高速道路を通じた長距離輸送で商品を安定的に供給する輸送力をいかに確保するかが大きな課題となる中、3社は持続可能な物流体制の構築を目指す。人手不足対策と環境配慮の両面から、新たな物流モデルの可能性を探る。












